2017年5月6日土曜日

カールビンソンの由来




最近は毎日のように耳に眼にするUSS(アメリカンの軍艦)の名前。
ネイビーは、伝統的に功績のあったプレシデントや議員の名前をつける慣習だから、
容易に想像がつくものの、一体何様かよく知らない。

倭国の場合、明治天皇の御意志で一般的に斯様な命名ルールは採用しないと決めたもので、
臣下ごときが改廃して良いって事ではない。
実際のところ、命名の後に不祥事なんか起きると士気に関わる。
唯一の例外が南極観測船「しらせ」と訳知り顔な講釈をきくが、
公式説明は、南極にある地名に由来すると言うことになっている。

旧海軍の命名ルールは単純だった。
艦艇の区分が単純だからということであり、

旧国名
山岳名
河川名 とかなんとか・・・

自衛艦も踏襲はしていますが、軍艦とは言わず護衛艦というし、
同じような護衛艦でも、時代の要請で似ても似つかぬ様相ともなれば、命名体系も崩れてくる。
排水量で自衛艦史上最大規模のヘリコプター搭載護衛艦だと、昔の戦艦のように、旧国名が使われます。

ひゅうが
いせ
いずも
かが

実のところ、戦艦として建造されたが、その後空母に改造された歴史に鑑み
ヘリコプター搭載に相応しいと言うことでそのような命名をしたのでしょう。
こころは、空母なのです。
しかし、加賀はミッドウェーで撃沈されてますので、不祥だと思いますし、
日向、伊勢は特段の活躍をしないままに、繋留中に大破着底とあまりよろしくない生涯をおえました。
いずもは初登場ですが、故事に習うのならば、しなの ですがねえ。

県知事から陳情があったとか、国防族議員の意を忖度したとか想像を逞しくは出来ますが、
隊内で公募の上で命名の最終権限は防衛大臣と海自のHPから推測されますので(海幕長権限とネットのあちこちに記載してますが、
ちょっと考えればおかしいって気がつかないのかねえ)
軍事オタクな大臣だと色々と口出しをしたくなりますねえ(笑)

因みに、カールビンソンは、ネイビーの行政に尽力した上院だか下院の議員の名前だそうです。




0 件のコメント:

コメントを投稿