2017年8月22日火曜日

知らなかった振り(笑)



悪趣味の極みみたいですがっていうか「極悪趣味」そのものです(^^)
知ったか振りを咎められ冷笑されるような真似はしないが、
知らなかった振りを咎められ(相手を)冷笑するような真似は大好きです。

先般の銀座観世能楽堂のこと。
お供のピアノ師匠に「カキオトシ」には来れなかったもので、
実は今日が初めてでムニャムニャ
当然ながら正しくは「コケラオトシ」
毎度の偽悪振りと知っている師匠は適当に話を合わす。

そこに出しゃばりなアズマ女(まあババアに近い)登場
予想通り「咎めて教育的指導を」
キモは次の一手


そうでした!
コケラとカキはよく似た漢字ですよね
たしか「コケラ」は、木偏に旁は「なべぶた(亠)の下にはば(巾)と」
でしたよねえ(笑)

よくご存知じゃありませんか、、、


アズマ女は不愉快そうに立ち去りましたが、蝸牛庵は愉快です。
師匠は、毎度の意地悪所業ですから嘆息気味に

耳順の歳を過ぎたんだから、
「人の言葉を偏見無く聴く事が出来る」んじゃないの?って(^^)

パソコンの一般的な文字フォントの出来が悪いもので
区別が難しいが、柿と杮は明らかに違います。
iPhone7の辞書変換も正確ではなく錯乱の境地。

実は、柿がカキ、杮がコケラ
アズマ女は意図的に間違った説明を見抜く力すらなかったというのがオチ。

いろんな説がありますが、やはり、漢字としては別物だと思います。
訓読みだと分かりにくいですが、音読みだと

シ(熟柿とか)
ハイ(沛なる地名)


しかし「肺臓」は、ハイゾウと発音する以上、月偏にハイが正しいと思うのですが、
一般的にはシを書く!
専門書を見比べてはいませんが、ネットは全て肺(シ)
最初の医道の大家が間違え、それを代々踏襲しているに違いないと思ったりも・・・
この辺の見解はお医者様に聞いてみたい。
知ったか振りをしない素直な蝸牛庵ですから、知らない事は知らないと正直に言えますし、
明日に道を聴き夕べに死すとも可也ですから。
それに、医業とは文科系科目ですから、医者の看板背負う以上この程度の知見は
当然あるだろう。





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白川静先生の「字統」だと・・・「肺」は九画です。







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