2017年10月6日金曜日

路地裏のショーウィンドウ




メインストリートの燦ざめくショーウィンドウは、
眺めるには楽しいが、そのうちに虚飾の腐臭がしてくる。
目利きの古道具屋は逸品は店頭に並べないとも言う。
しかし、まばたく薄暗い街灯に照らされた裏通りには、
辺境のアカデメイアめいたものがある。
実は西洋文化の精粋は、裏通りにあり!


人智では如何ともし難いものは神意に頼るしかない。
その神意は「占いの結果」として啓示される。
信じる信じないは個人の勝手とは言うものの、神の御意思は重い。
室町期の六代将軍は籤引きで選ばれたし、
NFLのタイブレークの最後の最後はコイントス。
馬鹿にする向きはヒトザルの長い歴史、精神史に無知以外の何物でもないと
思い知るがいい。

占星術

天文学のダークサイドであるが、古くは未分化だったろうし、
今となってはオンナコドモのお遊びに過ぎないが、古代メソポタミアを起源とする。
最強最大の存在が、プトレマイオスにコペルニクスなんだから
推して知るべし。

翻って東洋ではあまり興味を示さなかった。
ちゃんとした暦法があった以上、天文学はそれなりに発展はしたが、
神意あるいは自然哲学は易、陰陽、五行なんかに委ねられた。
理由は分からない。
文化的差異としか言いようがない。
光と陰の二元論や、世界を成り立たせる元素論(元素数に違いはあるけど)
なんか共通項も有るのですが....
倭国になぞらえば、月を賞でる文化圏ではありますが、星はお呼びではない。



補足しますが、陰陽五行や十干十二支を組み合わせた
万象算命学なんかは「似非」であり、東洋占星術と銘うつのはメッキに等しい。
余りにも歴史が違いすぎるし、科学の双生児とは思えない。

いまどき天中殺なんて知らない世代のほうが多いのだし、
あの時どうして熱狂的なブームになったのか未だに分からない。





0 件のコメント:

コメントを投稿