2017年10月24日火曜日
Stanford prison experiment
例によって、マックスウェーバーを引用します。
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近代国家とは「物理的暴力行使の独占を要求する共同体」である。
従い国家を差配する政治とは「権力の分け前にあずかり、
権力の配分関係に影響を及ぼそうとする努力であり」
政治家は、その暴力的権能を振りかざすことが許される。
かかるが故に、政治家に必要な資質とは「情熱、判断力、責任感」である
と言う有名なテーゼが導かれる。
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七十年代初めのこと
スタンフォード大学で悪名高い監獄実験が行われた。
普通の学生に看守役と囚人役をあてがい、刑務所の模擬日常が演じられたが......
かくもおぞましい結果となったかは....
映像化もされましたし、
実験レポートは「ルシフェルエフェクト」という思わせ振りなタイトルで
出版もされている。
超意訳をすれば「役割はかくも人格を変える」に尽きる。
看守の制服、長靴、グラサン、警棒は羊を狼に変えるし、
服従に馴染めば狼も羊になる。
その支配被支配空間が濃密になるほど関係は暴力的になる。
良い意味でも悪い意味でも確かに肩書が人格を作るのだ。
座布団バッジをまとえば偉くなった(実際に偉いのです)と身の丈以上に
錯覚されると困る。
武運つたなく敗軍の将の弁
しおらしさがいつまで続くのかねえ(^^)
挫折がヒトザルを研磨するのはその通りだが、
偉そうに権力を振るうようになれば胡散霧消する事もまた確か。
勝って兜の緒を締める様だって素直を得心する程
お人好しでは無い。
そもそもだれもそうしないから警句として生き長らえているのだ。
出でよ!
三つの資質を持つ政治家
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