2019年7月17日水曜日

ゴールドラッシュ




有史以来冨の玉座に君臨し、なんだかんだあってもその地位は揺るがない。
推定埋蔵量と現在の採掘量からすれば、あと二三十年で枯渇...
まあ石油も同じ事が言われ続けたが、未だ命脈を保つ。

ゴールドラッシュと言えば、19世紀末のカリフォルニア。
未開の地に押し寄せた欲の亡者がざっと三十数万人
パフォーマンスがよく解らないのですが、
砂金としての採掘量が350トンくらい。
その後多額の設備投資を伴う水力採掘に変わり、
山師の世界から鉱業になった。

なんにせよ、一攫千金のフォーティーナイナーズの時代は
ほんの数年で終焉。
平均値にはなんの意味もないが、スコップにバケツ、ざるひとつで
ひぬもす河に浸かり砂を洗い...1キロ(人)の稼ぎ。
典拠は判然としないが、労働者の十倍の報酬と書いてましたから
感じとしてそんなものだろうが...
そう割りの良いものではない。


ゴールドラッシュテーマの映画はそれなりにあるが
最高峰は「黄金」だと言われる。
ヒューストンとボガートの組み合わせだもん、不味くなりようがない。
チャップリンの「黄金狂時代」もまあその流れ

そして..
最近は珍しいウエスタン。
それもマカロニ系じゃなくてクロワッサン。
砂金採掘の画期的なシステムを考案した化学者たちを
殺し屋兄弟が追跡。
殺しあうより利益の山分けの方が合理的と判断した迄は良かった。
首尾よく大量の砂金を確保したが、欲望に際限はなく...

ここまでは想定通りだが、理屈とヒネリの多いフランス映画
話はとんでもない方向へ
あの大量の砂金はどうなったのかよくわからないまま
なんだか幸福感のエンドマーク


名作「黄金」のなかのセリフ

この大地がゴールドで出来ていれば、
人間は一握りの泥砂のために殺しあう...


はい!仰る通りです。
欲望から解放され...我唯足るを知る心境へ

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