2019年7月29日月曜日

夏歌



夏枯れとはよくぞ言ったもの
詩歌の世界は貧相な風景が広がる。
春は桜を蕾の先から散り果てたあとの幻視まで...
これでもかと歌い尽くせば、夏は秋に備えて昼寝の季節。

郭公
卯ノ花
花橘

くらいであとは何もない。
蓮華なんかは仏教由来だからもう少し素材になっても
良さそうだが、あまり食指が動かない。
勅撰集の世界からはほぼ無視された。

はちす葉の にごりにしまぬ心もて
なにかは露を玉とあざむく(古今和歌集 僧正遍昭)

一応夏の歌だが、抹香臭い戯れ唄。
六歌仙の一人なんだから、和歌に長けているはずだが、
けだし、哥のさまはえたれども、まことすくなし...


しょうがないから、短歌、俳句と...さらにろくなものがない。
このわらべうたが一番ましかな。





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