2019年11月11日月曜日
和装のプロトコール
間違って覚えたのか自信をなくしかけている。
やんごとなきとおぼしき世界のプロトコールはさておき
一般的には「仙台平黒羽二重白抜き染め五つ紋」だと
教えられその通りやってきた。
第一礼装が、紋付「羽織」袴なんだって??
羽織を纏うのは、袴をつけない場合の略装だろうって
堅く信じてきた。
能舞台の基本的な正装は、仙台平五つ紋
神事を原型としますから、影向の老松の前
つまり、神との対峙
その場合だって羽織は着ない。
それ以上の格式を求められれば、裃やら長袴...
江戸時代末期の写真を見るに、
お殿様が紋付羽織袴で写ってはいる。
しかし、あの時代の武家の礼装は、大紋や素襖
つまり、普段着でカメラの前に座ったのよ。
服装に頓着しそうもない坂本龍馬だって、
弟子入りの際は仙台平五つ紋を纏ったと司馬さんは書いてます。
まあ、スタンダードは変化するし、
みなさん、羽織袴なんだよなあ...
気を衒い我を張るのも大人気ない。
だからといって、紋付羽織袴姿なんかは、
オキナワの成人式のチンピラファッションじゃないか
ちなみに「仙台平」は袴の商標です。
最高級はちょっと手が出なかった(一介の庶民が身につけるのを憚る)
手を出さないとはそういうこと。
能登の時国家の奥座敷は平時忠の末裔の本宅ですから
大納言家の格式
前田のお殿様が立ち寄った際、中納言の身分なので
奥座敷には立ち入らなかった...となんかで読んだ記憶がある。
その故事にならい、その下のランクを購いました。
しかし、元助役さんのスーツよりもお高い(^。^)
でも重いのよ
皺にはならないし、舞台に映えるのはわかっているが、
肝心の腕前がつろくしない
だから毎度は化繊の安物
素人能楽師だもん、分をわきまえて...
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿