2019年11月8日金曜日

官能と法悦



かくも大胆革新的に改変してしまえば、演目はチャイコ作だが、
もはや「白鳥の湖」と呼ぶ事に躊躇します。

英国の演出家・振付師であるマシューボーンの創作コンテンポラリークラシックダンス劇
オンナが演じるべき演目...
例えばメスザルしか登場しない三島由紀夫の「サド侯爵夫人」を
オスザル役者ばかりで演じると如何に面白いか..
と同じで、可憐なプリマたちの群舞を
スキンヘッドで痩躯なダンサーたちが踊る...
実に官能的。

孤独なプリンスの心をとらえたのは
オデットでもオディールでもなく
逞ましい雄の白鳥...ある種というがスバリ
ホモセクシャリテイな舞台。
ゲイの乳繰り合いだけならば、さほども面白くない。
この雄白鳥は、バイセクシャル。
宮廷の舞踏会に闖入した雄白鳥は、プリンスには
目もくれず、クィーンを誘惑する。
嫉妬に狂うプリンス
そして...悲劇の幕が開く。



改めて舞台映像を



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