2014年9月3日水曜日

2001年「ルーシー」への旅



なんだかよくわかないけど凄い映画なんだろうなって評論家連中が
おずおずと絶賛した(あるいはしないとまずいような雰囲気の中)あのキューブリックの大傑作
映画史上に燦然と聳え立つ金字塔。

人類の誕生と進化と・・・多分最後に登場する「スターチャイルド」は、
ヒトザルにとって代わり、次世代生態系の頂点に君臨するもの。

 
SFの世界では進化論は絵にならない。
実のところ、進化論は仮説としては不十分ではないかと思っている。
かかるが故に創造論は一定の賛同を集める。
能天気に進化論を100%疑わないのは、多神教世界の住民くらいである。
聞き及ぶに、イスラム圏も進化論は論外らしい。
獲得形質の伝承、要不要、自然淘汰・・・なんでもいいが、
進化論のキーワードでは形質の変化の説明はともかくももっとも重要な「生命の誕生」を説明出来ない。
突然変異か?これもある種の創造論だろうって思うのですよ・・・
進化論者が突然変異を持ち出すのはずるいって思いますねえ。
 
生態の変化にはとてつもなく時間がかかる。
数百万年の単位で変化はすすむものではない。数千万年の単位・・・
通説としての進化論の時間軸ではヒトザルがどんどん変化するのが理解不能
実際のところは進化も進歩もしていないのでしょう
相変わらず無知蒙昧で、何度も間違いを繰り返し反省はするがすぐに失念という有様。
現実のヒトザルの所業は目の当たりにして絶望の必要はない。
当たり前のことだと諦観し受け入れることでしかない。
従って、林檎を囓っただけで、ノモリスに接触するだけで瞬時に知性を獲得すると
考えることは蠱惑的である。
創造論に一定の理解と評価をが得られるのはそういうことなのです。
進化論は、科学の人間化の最先端を走るが、どっこい、宗教的原理主義は全くめげてはいない



プー太郎的なルーシーは、ちょっとした事故で突然変異的に「覚醒」してしまった。
ヒト族の進化は脳体積の大きさによると思うならば、
アフリカのルーシーちゃんの脳は、現代のルーシー嬢の三分の一程度の容積だと言われている。
逆に言えば、現代のルーシー嬢の脳の活動が二倍、三倍となることは、
ホモサピエンスをひどく超越した「スターチャイルド」の誕生以外の何者でもない・・・
あの「2001年宇宙の旅」をモチーフとする二十一世紀の創世記もどきの
アクショナルSFスリラーが上映されるのだと封切り日に時間をやっとこさ作って出かけたが・・・
勝手に勘違いするお前のほうが悪いって諭されたようなものだ。



よくみれば、フランス映画じゃないか。
監督はカーチェイスだけがウリのリュックベンソン。
初期の「サブウェイ」なんか、お気に入りのイザベルアジャーニのパンクファッションが凄かったのですが・・・
お気に入りの素材をここまで粗末につかいすてにしながらも、
キューブリックとヒトザルの先祖へのリスペクトも無視出来ないジレンマの中で、
相当に苦闘したようであるが・・・意あまってちからが足らなさ過ぎ。(笑)


ハリウッド映画じゃないから、ラジー賞に栄誉には無関係なのが残念です。
これで、全米興行成績がトップとは予想外であるが、
多くのアメリカンは、進化論より創造論を信じているし、
キューブリックの名作の理解も出来ないのが理由に違いない(笑)






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