2014年9月25日木曜日

あなた、親分や仲間ウリますか?





幸いにして「お縄を頂戴したことがなく、将来ともない」と思っていますが、
一歩先何が起きるかわからない・・・
なんちゃって「冤罪」なんて、自分じゃ防御のしようがない。
ただただ「それでもボクはやっていない」って言いはるだけじゃ能がないので
まずは、刑事司法で何が変わるのか?
法制審議会特別部会の要綱によれば・・・


・取り調べの録画録音制度
・司法取引及び刑事免責制度
・通信傍受の効率化(合理化)
・証拠開示の制度拡充
・犯罪被害者及び証人の保護


切り刻んであれこれ論議するものでなく、これらはセット物
刑事司法に強い武器を与えたことには間違いはなく、
とりわけ巨悪はまくらを高くして眠れない・・・ようになればしめたもの
しかし、倭の風土に馴染みにくい「司法取引等」はちゃんと機能するのでしょうか?


独禁法の「課徴金減免制度」導入の際も同じような議論がありましたが、
それなりに「仲間を裏切る」事例が見られます。
しかし、仲間内で「今回は誰が裏切るかを談合」していると噂されます・・・(苦笑)


制度を平べったく言えば・・・「仲間を裏切れば、罪を問わない・減刑する」
なんてことを、検察官・被告・被告代理人間で合意すればいい。
但し、経済犯罪や銃器・薬物犯罪に限定されますし、
虚偽の陳述をすれば、当然罪に問われます。
また、証人にとって不利な証拠として採用しないことを条件に尋問をすることができるのが刑事免責制度
こちらは、ちょっとややこしい理屈なので、割愛して・・・



リーガル・サスペンスの風景がアメリカナイズされますねえ(笑)
情にあふれた司法職員が、厳しい取り調べの中で

どないや
疲れたやろ
カツ丼でも食べるか・・・・   とたん肩を震わせ、泣き崩れる被疑者


こんな風景は彼方に飛び去り、ひたすら、駆け引きと取引の世界
被告側弁護士のネゴ能力が問われます。


しかし、仲間や親分を売るって、実際上やれますかねえ
我が身大事ですから、なんでもしかねないってありえます。
しかし、公益通報者保護制度だって、ザルって言われています。
こっちは命までは取らないが、司法取引においては裏切り者として、地の果てまで追われることは必定であり、
要綱記載の「証人保護」制度程度では、コンクリート詰めにされて東京湾に沈むのは必定。
制度設計検討を行った特別部会の名簿をツラツラ眺めるに・・・
周防正行監督とか村木厚子さんの名前が目に止まりますが・・・あとはねえ
もう少し下々の実情に詳しい方をメンバーに入れるべきだったと思います。


このテの映画にやたら詳しい「リーガルにも一言あるプロ映画鑑賞家」とか
足を洗ったらしい◯藤組の組長や
Y組元顧問弁護士
闇社会の守護神といわれた某氏・・・



被告席に座った経験のない方々で議論することじゃない。
村木さん一人じゃバランスが取れません。










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