2014年9月10日水曜日

昔は長閑で「ハバナ・エクスプレス」って言われたもんです。

密室・・・・なんと淫靡な(笑)
胎内願望とは、誰でも程度の差こそあれもっているものであり、
それが安住なのかどうかは一旦さておく。
特定少数(多数でもいいが)で空間を共有する・・・でも、
それが同じ空気を吸いたくないような輩だとどうなるのでしょうか?

内部で誰が死んでゆき、それも一人ずつ、一人ずつ・・・
残った誰か以外犯人は考えられない。


絶海の孤島の意図なく集められた人々が次々死んでゆく「そして誰もいなくなった」
雪に閉ざされた豪華列車の大富豪の死。
犯人はコンパートメントのセレブの誰かなのは「オリエント急行殺人事件」
しかし、21世紀ともなれば「密室」の道具立ても変わりました。


船でしか行けそうもない孤島とか列車なんかは及びでもなく、
やはり、ジャンボジェットの機内

忽然とヒトが消える・・・
二十分ごとに人が死ぬ・・・

恐怖心を煽りながらも、欲目は「金目」
乗客を人質の変形のハイジャックです。
当然「爆弾」も登場し、テロリズムの匂いも漂います(ここんところが今風)


2006年公開は「フライトプラン」
2014年公開は「フライトゲーム」


よく似た道具立てに似てなさそうな実はってストーリー展開。
所詮、脚本家のひねりにも限度があり、虚実皮相の合間にネタバレの真実


ジュデイフォスターにせよジュリアン・ムーアにせよ
実力本格派のくせにかようなキワモノ映画に嬉々として登場するんですよねえ
そういえば、ふたりとも「レクターハンニバルシリーズ」で体を張りましたし、
なんと、フォスターはこれでオスカーまでもらってしまった。

こんな作品でオスカーの輝くと役者の名折れだと思うのですが・・・
まあ、この年は対抗馬に恵まれた。

スーザン・サランドン - テルマ&ルイーズ
ジーナ・デイヴィス - テルマ&ルイーズ
ジョディ・フォスター - 羊たちの沈黙
ベット・ミドラー - フォー・ザ・ボーイズ
ローラ・ダーン - ランブリング・ローズ

一方で、ジュリアンのほうは、作品が猟奇的で損をしましたねえ。
こっちのほうが出来がいいのに・・・


さておき、どちらも細部が粗雑で、おすすめできるようなレベルじゃない。
それなりに手に汗握るアクション作品であるが、知的じゃない。




この傾向でささやかな希望を言えば・・・「シャドー81」を映画化して欲しい・・・
というか、映画人の矜持にかけても「やれるものならやってみな!」
マックイーンやクルーズで映画化の構想はあったようなですが、製作者は
怖気づいたのでしょうね(笑)
原作本は、まだ新潮文庫で刊行されていると思います。






















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