2014年10月27日月曜日

悼む・・・・




フィリップ・シーモア・ホフマン逝去。
残念なことに達者な役者がまた先立ちました。
アルコールや薬物依存症で悩んでいたらしく、死因は過剰摂取だとか。
蝸牛庵の人生論でいけば、別に悲しむことでもない。
彼は、46歳の生涯であるが、通常人が七十年や八十年かかる業績をその短い時間で
実現したのであって、悼めども惜しむものではない。


実のところ、彼の初期の出演作においての記憶はほどんどない。


Scent of a Woman
Twister
The Big Lebowski
Magnolia
The Talented Mr. Ripley
Almost Famous
Red Dragon


この辺は、しっかりと見てるし・・・でも彼のことは覚えていない。
オスカー男優賞作品「カポーティ」でしっかりと覚えた。
もっとも、この映画は彼のプロジェクトであって、そうでなければ、主役が彼に回ってきたかどうかわからない。
その後の活躍は、他言を要しない。
カメレオン役者って言われるが、役柄に応じて体型や髪型を変えるわけではない。
どこまでいっても、デブの金髪のままでなんでもやれる稀有の役者。
画面の中に登場しているのであろうが溶けこんでしまう・・・
 

遺作は「誰よりも狙われた男」
ハンブルグで諜報活動を行う組織のキャップ。
チェチェンの過激派崩れとイスラムテロ組織を支援する紳士が絡みあう・・・
カラー映画なんですが、灰色のモノトーンの世界
スパイやテロリストが暗躍する世界とはそういうものか
そういえば「裏切りのサーカス」もそうだった。
そして、原作は同じ「ル・カレ」
 

魑魅魍魎の世界にハッピーエンドはない
最後は、CIA(だと思いますが)の裏切り
作戦は成功したが、諜報には負けた。
エンドシーンは・・・限りなく絶望的で悲しい・・・と映画評には書いてますが、
撮影途中で主人公が死去したもんで、宙ぶらりんに終わったのだって思いましたが・・・




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