2015年10月9日金曜日
マグロの「内蔵」を喰う
花をのみ 待つらん人に 山里の ゆきまの草の 春を見せばや・・・
家隆作だと思いますが、一部の方には茶道の心得として斟酌されている。
深まりゆく秋の頃に、初春の風景でもないが・・・
食の薀蓄を語るほどの才もなければ、そもそも鉛の舌だ。
しかし、美味しいものは美味しい程度のことはわかる。
マグロは本マグロの大トロが一番・・・かどうかはしらないが、値段もはるし珍重もされる。
ところで、肉の世界では、通ぶった方はホルモン(内蔵)が一番という。
丁寧に前処理をおこなった本当のホルモンは、ある意味で高価なステーキ肉を凌駕する。
そこではたと考えた・・・わけではなく、たまたまのもののはずみなんですが、
サカナの魚肉以外を食べたい!!
神仏のご加護のかいあって「マグロの内蔵(正確には赤身肉以外)を喰う」宴席が出来た。
実際のところは、神や仏のおかげというより
三崎の魚音さんの素材調達能力
神田の治味屋の大将の腕前
ワインの差し入れをしていただいた某先生
なんかのお力であり、黙って食い散らかしただけの蝸牛庵
タイミングが合わずにおいでいただけなかった方々は・・・運がなかったんでしょうなあ(笑)
目や舌で味わうものを言葉で表現できることは難しい。
せめては、画像でもご覧頂くしかないが、食の美は辺境にあるのですねえ
赤身の刺身だって美味しいが、
普段食べない(食べようと思っても手に入りにくいが)箇所にも食の美が潜んでいる。
まさしく「ゆきまの草の春」である。
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