2015年10月11日日曜日

老いて学べば、死しても朽ちず

正体不明の暗殺請負人であるゴルゴ13愛用の銃器は、アーマライトM16ライフルおよびその後継版のアーマライトA2。
これはあまりに有名だが、常時携帯する拳銃はそれほどの認知度はない。
JBが、ワルサーあるいはベレッタの小口径銃をなにかと批判されながらも、
愛用していることとの際立ちが目立つ。
まあ、スナイパーとスパイのミッションの違い。
実のところ、ゴルゴは、S&Wのリボルバーを愛用する。
自動式全盛の時代に時代錯誤って言いたいが、
手動式は、単位時間当たりの発射弾数を制御できる点だとか、
機構が複雑でない点がプロ好みらしい。
そう言えば、手打ち時代の伝説的なパチプロは自動式になってから引退したと言う。
カタログ以上の性能を引き出すのがプロの腕であり、逆に腕前に羽交い締めを
かけるような自動システムはプロ好みとはいわない。
そうはいっても、この自動式の重銃器は、戦闘力が高く、
JBも、愛車の物入れにはコルトを入れているシーンが垣間見られる。

そうです!
なんだかんだ言っても、歴史上の一番の名器・・・
長期に渡り愛用あるいは採用されてきた銃器は、コルト45。
百年に渡り、米軍等で正式配備されてきたし、
ライセンス供与を世界中にやったせいなのか、
使わないのは、旧共産圏と日本の893以外と言われるほどに、
地球上に蔓延している。
殺傷力が高すぎるのが、昨今嫌われたんでしょうか、
歴史と伝統にあぐらをかいているうちに新興勢力に侵食され、
この名門銃器メーカーは、
つい最近、民事再生の申し立てを行った。
アメリカの銃器セクターは成長分野と言われていますが、
軍のコンペで負けたこともひびいたようです。
老兵はただ消え去る・・・という宿命。
変革を恐れたのか、怠ったのか・・・佐藤一斎先生の語録でも読んでおかないから



ところが、とあるフレンチフィルムノワールで、
やたらとコルト45が登場するのには絶句した。
フレンチテイストとは最も縁遠いフォルムとスタイルのくせに・・・
この手のフランス映画は、エッジが効いているわりにまずもって「クライ」
モチーフは、友情と裏切り。
オトコの世界にオンナは無用。ファムファタールなんかは登場しない。
末路悲惨は、犯罪映画の定番。
しかし、この映画では、裏社会で生きていこうとする意思が見られる。



続編期待のエンディングだが・・・賭けてもいいがパート2はない(笑)

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