2016年3月12日土曜日

小納言なる官職




不可能の反対語は・・・「挑戦」なんて(笑)
斯様な精神主義はお好みではなく、黙って「可能」というほうが素直である。


ところで「大」の反対は?

これはなかなか難しい。
普通は「小」というが「少」でも間違いではない。

大学校-小学校
大事 -小事

一方で・・・

大納言-少納言
大 将-少 将


大という漢字は小学校の一年生で覚える漢字ですが、なんせ多岐多様な意味合いを持ちますから
奥が深いのです。
辞典的に言えば・・・

1 形・数量・規模などがおおきい
2 すぐれてりっぱである
3 重要
4 程度がはなはだしい
5 等級・位が高い
6 おおよそ
7 大きく見せる


さて、大納言ってなんだ?
和風によめば「おほい(沢山)ものもうすのつかさ」
通常の官制からすれば、左大臣、右大臣につぐNo.3(貴職である)
他方で少納言(すくなものもうすのつかさ)となれば、これはもう「少」でないと
平仄が合わない。
つまり「多い」に対するのはちいさい(小)ではなく「少」でしかない。


もっとも、昔は国史の知識レベルの一番単純な測定は「比叡山」がちゃんと書けることだと
言われたが、そこそこのレベルでも昨今は「小納言」と平気で書くらしい。
MS辞書では漢字例としては登場しないはずだが・・・・

清「少」納言が草葉の陰で泣いている・・・
いやいや、あの高慢な自意識の持ち主は健気にも泣いたりはしない。
きっと「ゲス(下衆・下種・下司)」だとののしっているだろう


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