一応商社マンの端くれですが、商品を売り買いしたことはない(苦笑)
別におかしいことでもなく、友人は、なんちゃら証券に優秀な成績で入社(したとおもいます)が、
株券も債券も、売り買いはおろか見たこともないまま、退職しました。
池上恵さんのブログを読んでいまして・・・ちょっと「違和感」を覚えたもんでネタにしよう。
正確には「イスタンブールのバザール」の商法のことをいいますが、
有り体に言えば「詐欺商法の代名詞」ですとネットでは散見されます。
脇の甘い観光客を言葉巧みに店内に誘い込み、絨毯を法外な値段で売りつける・・・
しかし、商社マンの世界では、別の意味で使うんです。
さすがに中東の専門家の池上さんも「業界隠語」まではご存じなかったかもしれません。
商品の売り買いって、簡単で単純な商売です。
安く仕入れて高く売れば、サルでも儲けることが出来ます。
もっとも、勘違いしてはいけないのは「仕入れるとか売る」という言葉の意味。
プロ同士のビジネスは即時売買ではありませんので「掛け」のタイムラグが有る。
王道は「商品を引き渡す前に現金をもらう」こと。
小切手や手形やLCは、現金相当物であって現金そのものではない。
何事においても「買うほうが強い」
高く売るのは難しいので、安く買い叩くのが腕。
よくあるのが売値買値の応酬・・・・段々にお互いの幅が狭まってきて、やっと合意
ここまでは1stステップ。
次からは延々と決済条件の交渉が始まる。
当然後払いは譲らない。さらに支払い期限を先延ばしする。
銀行間決済だと、手数料をどっちがもつか・・・・価格以上に難航する場合がある。
売る方は必死(だって、とりっぱぐれリスクありますから)
やっとのことで、取引条件がまとまり、絨毯の梱包を指示する。
あれやこれやと瑣末な仕様を指示し、やっとのことで汗だくの梱包が終われば・・・・
ところで、今日は大安だし、もう少しまけてもらえませんかねえ
破談しちゃうと、せっかくの梱包も無駄になるわなあ(笑)
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