2016年3月17日木曜日

舌足らずですが、少しだけ考えたこと


お祭り騒ぎは楽しい。
何事も「楽しいイベント」に仕立て上げるアメリカンの才能ってある意味で素晴らしい。
某国の総裁選挙や代表選挙って、一国の将来を左右する重大なイベントの割に盛り上がらないが、
それを間接選挙制度だとかってことで制度問題に帰着させるのは必ずしも正鵠を得ていない。
直接選挙制度の国がすべからく国民的に盛り上がるわけでもなく、
やはり「政治への参加意識」の問題だと思うのですよ。


アメリカ合衆国の大統領選挙の「盛り上がり」って、今回はいつになく目をむくものがあるのですが、
そもそも、アメリカの政党政治の歴史ってどうなってんでしょう?
民主党と共和党の二大政党制度といいますが、それ以外にも山と泡沫政党(・・・普通はサードパーティといいます)はあるのだ。
たまたま、プレシデントがこの二つの政党からしかでていないだけのこと。
イマサラナガラですが、無知なもので色々と調べるに・・・・・実に面白い。

(この程度は常識だ!とおっしゃる方は以下をお読みならなくも結構です)



政党の歴史は建国にまでさかのぼる。
政治体制のあり方には様々な意見があり、中央政府が必要だとするグループ、各州が国家として連合すべきとするグループの
対立が、連邦党と共和党の設立となった。
ここんところが紛らわしいが、前者の「連邦党」で、今の共和党。
後者は当時は「共和党」と称して、これが今の民主党。
現在の主義主張からすれば、ハテナ(?)ってことが、ますますこんがらがる。

当時の政治地盤は(以下混乱するので現在の呼称を使います)第二次産業主体に近代化された北部は「共和党」、
第一次産業な奴隷制度を基盤にする南部をテリトリーとするのが「民主党」
リンカーンは、共和党の大統領で「奴隷制度廃止」を訴え、南部の民主党が分離独立。
おなじみの南北戦争となった(実際のところ「奴隷解放戦争」というようなものではないが、それはさておく)
これも、今の常識的なイメージと異なるもんで、頭のなかがキャベツになりそう(苦笑)

戦後の荒廃は、ますます南部を荒廃させ「プアーホワイト」と言われる民主党支持者は、救いを宗教に求める。
彼らのようなヒトザルの琴線に触れるのは、原理主義的な宗教ということはアメリカに限らずですが、
福音派は、無視できる存在ではなくなったのです。
歴代の民主党大統領はニューディール政策で南部に公共事業で雇用を拡大し、
貧困の撲滅を党是とするようになったが、つまりは支持者の期待に応えるもの。
いわゆる「リベラリズム」って、そういうことなんだ。
一方で「堅固なる南部」と呼ばれる民主党の金城湯地を守るためには、人種差別体制を巧妙に維持することが必要であり、
それが、貧しい白人たちの差別意識に支えられていた。
それをおかしくしたのがケネディの「理想主義」
言葉過ぎますが、暗殺されるだけの必然性があったのですよ。
それらプアーホワイトの反撥にうまく取り入るのが共和党の「南部戦略」であり、
今に至る「南部での攻守逆転」ということである。


なるほどねえ
政治とは功利的であり実利的であるということはいうまでもないが、
ここまで錯綜すれば「アート」としかいいようがない。
これ以外にも、経済政策やなんやらかんやら・・・・・書いている方が理解不能になので略(笑)


自由と平等というが、概念的に相反するものが有り、たくみに風を読みながらバランスをとる、
いままでは、民主党が「平等」、共和党が「自由」に軸足をおいていると思われるが、それも相対的なものでしかない。
古き良き時代の自民党の派閥均衡政治も、ある意味で「アート」だった。
エスタブリッシュとはいいがたい候補者が跳梁跋扈し、プレシデントになる可能性も否定できなくなれば、
もうすこし、歴史という「鑑」をお勉強し、現象面のお祭り騒ぎから一歩下がってよく考えて見る方がいい。

(少し考えたあとの結果は、そのうちに)












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