2016年3月28日月曜日

ミステリーのセンターに相応しいか?




シャーロックホームズ映画が立て続けにスクリーンにかかりました。
今更ですので、ひねりたっぷり(笑)

あの現代版ホームズが19世紀末にトランスファーしたりとか
引退して、ローヤルゼリーの研究に勤しむホームズの最後の事件だとか・・・
地味ですねえ。
お客の入りも限定的ということが、異端でも正統でもない中途半端ってことでしょう。
コナンドイルのカノン以外を素材にするなら他にも手は有りそうなんですがねえ。
ローゼンバッハの滝壺に転落してから空き家の冒険で再登場するまでの
波瀾万丈物語なんかみたいのですが。


名探偵といえば、彼に如くものはなく・・・あとはまあ、法水麟太郎くらいかって、
マニア的には
そう思う。もっとも、大衆人気に恵まれず、金田一や明智君の後塵を排するところが気の毒。
それに、最近はプライベートディテクティブは流行じゃない。
職業的な捜査専門家ばかりが横行します。
その理由は・・・・
民間人が公務に口出しする事、公務員の馬鹿さ加減を際立たせる効果なんかに業を煮やした暗黙規制ではないかと
勘ぐっています。

大抵は捜査課の巡査部長か警部補。
以下は下っ端すぎるし、上は管理職。
上司は兵隊と腕を競うものではない。
目先を変えると、鑑識。
いまだ、検視官、監察医がセンターを張らないところが、倭国の検死制度の
貧弱さを表す。
精神鑑定医が稀に登場するが、これは先に展開が見えてます(笑)

ありきたりの素材と展開。
これ以上のひねりがなくなったとおもいきや。ありました!

教場

2013年の刊行。ドラマ化されてもおかしくないが、そういう話を聞かない。
そもそも、用語の意味が分からない。
学校あるいは教室・・・・ではなく「クラス」の事らしい。


警察小説ではなく、警察学校に入校した新人達のある種の学園ドラマ(笑)
涙と汗と恋愛の青春日記なんて甘ったるい事は何もなく、
過酷の毎日、不祥事や陰湿な出来事は当たり前。
そもそも、この教育施設のミッションを錯覚してはいけない。



警察学校とは、警察官としての能力の醸成ではなく、不適格者を篩にかけて退職させる事なのだ。
これは「教育」という機能のある一面である。
馬を池のそばに連れてくることはできるが、水を飲ますことは出来ない。
飲まない馬は、桜肉にするか、叩き売る。
そういう教育システムも悪くはない(笑)
腐ったリンゴは、周りも腐らせる。


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