2016年3月31日木曜日
エスカルゴと狼
インドの哲学は、思弁性が高くて深遠だし・・・とってもついてけないが
少しはかじる方がいい。
とりわけ、黄昏の時には・・・飛ぶのは「ミネルバのフクロウ」だけでもない。
さて「マヌの法典」によれば、人生は四つの時期を経て、悟りの高みに至るとされる。
このような段階的発展説はマズローやキューブラー・ロスなんかも参考にしたのだろうかねえ?
学生期
家住期
林住期
遊行期
まず「学生期」においては、しかるべき師匠について人間として学べべきことを学ぶ時期である。
期間は概ね人生の25%らしい。
今の寿命からすれば、大学卒業時期が相当するので、やっと教義に寿命が追いついてきた。
学生期を終えた者は結婚して子をもうけ仕事に励み、蓄財をし家に住む「家住期」に入る。
この時期も同様の期間らしい
さて、子を育て終え、孫の顔を見る年齢に達したとき、「林住期」に至る。
昔の定年が55歳とか60歳。
うまく出来ています
いつまでも、地位にしがみつくは老醜だし、生涯現役なんてのもおかしい。
おかしいのは、ご当人よりも死ぬまで働かなければならない社会の仕組みなんだが・・・
生前相続を行い、鴨長明か兼好法師のような生活を送る。
まあ、人跡稀な寒村の陋屋で「晴読雨読」
まれにブログ書きとネットサーフィン
そして、法典は森の民たる林住期を経た者は「無尽蔵無一物」の境地に至る「遊行期」に移行する。
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捨つることなく、捨てらるることなき孤独者に、解脱の成就ありと了知し、
常にただ独り、成就を求めて、伴侶なく遊行すべし
死を希ふことなく、生を希ふこと勿れ。
下僕がその報酬を待つが如く、時期をのみ待つべし
怒れる者には怒りを以って報ゆる勿れ。
呪われたる時には祝福すべし。
又七門に散在せる虚偽の言語を語る勿れ
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かくしてマヌの教えによれば「人は四住期を経て解脱に至る」・・・・らしいが
林住期までは射程距離なんですが「遊行期」は、とてもとても(苦笑)
さきのことは、その時に考えます。
予定よりも、多少「家住期」が長くなったが、まあいいや。
峠を三つ、吊り橋を二つ渡った寒村の陋屋での在家仏教徒暮らしが待っている。
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ということで、この3月末で「家住期」を終えることになりました。
住所は秘匿
電話番号は非公開非通知
クリスマスカードも年賀状も出さない
とはいうものの・・・山奥とはいえ、電波と宅配便はあるので、アマゾンプライムがお友達
ブログ閉鎖は、遊行期のころかも(言う割に娑婆っ気が抜けないってことみたい(笑))
長い長いビジネスマンの生活の「最後の1日」です。
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