2016年3月4日金曜日

開演のベルは8時です





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中島みゆきを語る上で絶対に欠かすことのできないのが、シアターコクーンの誕生と共にスタートした「夜会」。
それは「コンサートとも芝居ともミュージカルとも称しがたい何か」というもので、
脚本・作詞・作曲・歌、そして主演のすべてを務めるという世界に例のない舞台表現です。
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・・・だそうですが、一部補正しましたが、この文章の筆者は世界の舞台表現をどの程度ご存知なのか?(笑)

今回は、18回目。
橋の下のアルカディア

橋の下に楽園や理想郷があるわけもなく、矢吹丈が這い上がってきた丹下ジムくらいなもんです。
ある種の反語表現である事は容易に想像できる。
忘れ去られた哀しい歴史だとか、置き忘れた閉塞空間。
みゆきさんたちは、あしたのジョーになれるのでしょうか。

夜会の舞台はチケットが手に入らず、DVDや劇場版で我慢することが多い。
しかし、劇場版だからの見どころもあり、デビュー来のファンは、楽しくて楽しくて(笑)
ケメコ様はお隣で爆睡。

元来は全くの一人舞台であったが、内容の進化と寄る年波からのフィジカルな劣化もあってか、
ユニークな実力派共演者が登場。
みゆきさんのステージは、バックの品質が極めて高いと思っていましたが、蓋しけだし。


ところで、舞台のエレメントを一人で全てこなすのは稀有な事でもない。
能はそもそも一人舞台だし、世阿弥師は、脚本家であり、作詞作曲もし、自分で演出し、主演もやるのが当たり前。
いつの頃からか分業化になった。
つまり、みゆきさんは本来の舞台芸術の王道を行っているにすぎない。
世界に例を見ない・・・・なんてお勉強不足です。
かような視座からすれば、JPOPSとしてはじめて紫綬褒章の栄に輝いたが、
これは公職をすこし務めた功労も寄与したに違いない。
しかし、夜会の功績は、もっと次元の違う世界であり、
もう少し頑張れば、更に上が狙えますし、その程度の栄典は当然でしょう。






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