2016年3月7日月曜日
投資の素人はお呼びじゃない
プロ映画鑑賞家が、どうかと思えば、やはり何かがある。
原作タイトル=映画化原タイトル=日本公開タイトル
オリジナルサイドがこのような要求をする事が増えている。
てな情報を知っていると、カタカナ公開タイトル=原作タイトル だと
錯覚する。
マネーショート
マネーボールの原作者だからって、オリジナルのビッグショートを
意味不明な英単語の羅列に改悪しますかねえ。
多少の予備知識を必要とする映画。
ロングやショートの意味すら知らないレベルは来るんじゃない。
原作者の意図が正確に映像化されるとは限らない。
マネーボールでは、編成予算の乏しいチームが画期的な選手評価システムで勝ち上がるという
アメリカンサクセスストーリーに堕してしまった。
本筋は、安く調達した選手を活躍させて高く放出するマネーゲームストーリーなのに・・・
なもんで、今回は原作に忠実・・・って事は映像展開としては難があるということ。
よくまあ、作品賞にノミネートされたねえ。
製作意図を実現するために脚本家が死ぬほど苦闘したであろうことは容易に想像できます。
オスカーの各分野賞は、その道の会員により投票されますが、
仲間内はよく理解してました。流した汗は、脚本賞に結実しました。
本当に良かったねえ(笑)
劇中の一番好きなセリフ・・・・正確ではないが
この取引(空売り)が成功するということは、世界中が不幸になるということだ
他人様のご不幸で、栄耀栄華を極めるということは、道徳的には如何なものかって
いう事だろうが、これを言っちゃおしまいです。
儲かるという事は誰かが損をするという事だ。
市場には道徳の入り込む余地はない・・・って事は今更の事。
リーマンショックという宴の後の惨状があっても、
ヒトザルはなにも学ばないし、学びようがない・・・というエンドマーク
玄人好みな映画です。
特に、博打で負けても投資では勝ち続ける蝸牛庵なる御仁は
ウンウン頷きながら見ていたに違いない
これぞ、極私傾向的!!
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