2017年1月21日土曜日

親子は他人の始まりか?


親子関係、とりわけ夫と子供の関係なんて「信じるしかない」っていうのが居酒屋のヨタ話の結論。
ヨタ話のうちはそれでもいいが、当事者ともなれば真剣味を帯びてくる。
法律の前提以上に科学が進歩すれば余計に事態は混乱する。
例えば「赤ちゃんの取り違え」なんて、余計な科学的診断がなければ平穏無事なものを・・・
何十年も経ってから、親子じゃなかったとか兄弟でもないって言われてもねえ。


今や、親子関係は、

通常の婚姻関係
上記に類する関係(例:事実婚)
養子縁組
人工授精(通常の婚姻関係や上記に類する関係からの精子と卵子による受精とそれ以外とかさまざま)

とかなんとかかんとか
もっとも、人工授精の法律的整理ってよく知らないのですが、通常の婚姻として
とりあつかう・・・のかなあ?
自然分娩でも取り違いの起きる昨今、人口受精だって、精子や卵子の取り違えが
あってもおかしくはない。
たまたま事件になっていないだけ・・・かも。


とても現在の法律条文ではカバーしきれないにが実情であり、はっきり言えば政治の怠慢。
古典的な家族観以外に目を背ける政治家に鉄槌を!

まあ取りあえず、通常の婚姻関係だけを言えば・・・・
通常の婚姻関係で子供が生まれても色んな子供がいるんだわ。

推定嫡出子(あるTVドラマで弁護士役の俳優が「テキシュツシ」ってセリフってましたが・・・爆笑)
推定が及ばない嫡出子
推定を受けない嫡出子


非(推定)嫡出子ですが、
これは、通常の婚姻関係以外で生まれた子供。

嫡出子区分の委細は面倒なので略(家裁の総括判事さんに教えてもらってください)
なんにしてもこんだけ面倒な区分があるのですが、言っていることは「推定」の有無であり、
法律は生物学的な意味で科学ではない。
しかし、法律的親子関係と生物学的親子関係の優先度と言われると事は簡単ではない。

その意味で任侠の世界の方が合理的です・・・・親の血を引く兄弟よりもかたい契りの義兄弟(笑)
こんな歌詞が社会的に受け入れられるってことが、ことの難しさを表しています。


法律的な意味での「推定」って強固でしてね、覆すのは結構大変なのです。
改めて思うにもっと強固な「見做す」という言葉を使わなかったのは見識です。
それ程、父性の確定とは難事業!
ある意味で「あきらめて」いますよね。

推定嫡出子を夫が俺の子じゃない!って言うには、原告適格と提訴期限の縛りがあるからいつでも誰でもって
訳にはいかないし、勘違いで仮に嫡出子以外であっても「嫡出承認」なんかやってしまうと卓袱台返しには物凄い労力がいる。
それ以外については親子関係不存在訴訟とか父を定める訴えということになりますが、手続的には弾力的。
推定を覆すと言うことではないということでしょう。

フランス王朝史によく出てくるのは「王妃の公開出産」
王権継承の正統性の生き証人になりたいってセレブが津々浦々から数多登場する大変なイベントであると書いてます。
マリーアントワネットの事例が有名ですが、ルイ14世の際には公開出産ではなかったのかしら?
彼には双子の兄弟がいて、弟は哀れにも鉄仮面姿で幽閉されたとされますが、公開出産ならば、双子の出産を隠蔽
できなかっただろうに・・・
何よりも不思議なには、本当に王様の精子であるかどうかの認証がされない・・・
やはり、出来ないから諦めているのですよ。




面倒な前置きだけで疲れてしまったので、論点整理は簡単に(笑)

親子関係は、当事者の合意意思を最優先にすべきである
親子関係は一義的には生物学的に決定されるべきである
親子三者の合理的な意思により法律的に親子関係を認めることを認めるべきである



0 件のコメント:

コメントを投稿