2017年1月5日木曜日
熱烈歓迎されたいのであれば・・・外来人来華工作許可
今年の四月から「外来人来華工作許可」なる制度が始まるらしい。
政策あれば対策ありの人治の国ですので、そのまま機械的に適用されるかどうかは微妙ですが、
いざとなればの危険な刃物になります。
簡単に言えば、人材評価票であり、高ランクの人材はウエルカム、そうでないのはナショナルスタッフに入れ替えなさい
という狙いと見えますが「隠れたる裏」が透けて見えます。
資格と採点基準表は以下の通り(原典そのものではないので多少の疑義はありますが・・・)
まず国内人材輸入計画なる制度が(全く知りませんが)求める人材は別ルールとされます。
非常な才能の持ち主で三顧の礼で迎えるような場合のルールのようですね
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1)招聘機関からの支給年収
(最高20点)
45万元以上 20
35~45万元 17
25~35万元 14
15~25万元 11
7~15万元 8
5~7万元 5
5万元未満 0
2)教育水準および国際職業資質証明
(最高20点)
博士あるいは、それ相当 20
修士あるいは、それ相当 15
学士あるいは、それ相当 10
3)関係職業経験年数
(最高15点)
2年以上は1年ごとに1点加点
2年 5
2年未満 0
4)年間勤務日数(月単位)
(最高15点)
年間9か月以上 15
6~9か月 10
3~6か月 5
3か月未満 0
5)中国語レベル
(最高10点)
中国語による講義での学士および、それ以上の学位取得 10
漢語水平考試(HSK)5级あるいは、それ以上 10
漢語水平考試(HSK)4级 8
漢語水平考試(HSK)3级 6
漢語水平考試(HSK)2级 4
漢語水平考試(HSK)1级 2
6)勤務地域
(最高10点)
西部地区 10
東北地区や旧工業基地 10
中部地区の国家級貧困県や特別地区 10
7)年齢
(最高15点)
18~25歳 10
26~45歳 15
46~55歳 10
56~60歳 5
60歳以上 0
8)世界の有名大学卒業あるいは「フォーチュン・グローバル500」企業でも勤務経験
(最高5点)
世界大学ランキング100位以内の海外有名大学卒業 5
「フォーチュン・グローバル500」企業での勤務経験 5
9)省級外国人工作管理部門奨励性加点
(最高10点)
地方経済社会発展のために特に求められる特殊人材
(省級外国人工作管理部門が制定する具体的な基準による)
0-10
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85点以上がAランクで両手を上げて熱烈歓迎
60点以下はCランクと言うことで冷ややかに門を閉めるって!
現在駐在員の間ではパニック状態だそうですが、実際問題はどうなんでしょう?
既知の某社のモデル人材を例に取れば
1)年収
日本での年俸ベースで現地給与支払えば、現在の為替換算で、6万元くらい(5点)
2)学歴
多くが大卒ですが、世界ランキングに入るような難関校出身は少ないので加点恩恵はなし(10点)
3)経験年数
ある程度のベテランを派遣しますから・・・(10点)
4)勤務日数
フルタイムですから・・・(15点)
5)語学
公用語は日本語ですからえてして低いし、加えてこんな資格を取っている例は聞き及ばない(0点)
6)勤務地域
多くは東沿海部です(10)
7)年齢
多くは中年ですよ(10+15の中間値で13点)
8)ブランド
普通ですから恩典は全くなし(0点)
9)オプション
分かりません・・・・
単純合計で63点です。
一応上場企業ですから・・・でも点数はこの程度(熱烈歓迎には縁遠い)
中国進出企業の多くは一般中堅企業ですので、もう少し点数はさがるかもしれませんから、これはパニックになります。
中国での在留邦人数は、ざっと13万人
彼(女)等は何処に行くのでしょう・・・・・
早い話が、
世界トップクラスの学校を出たトップ企業の中国語に堪能な若者以外は要らないってことですよ。
言っちゃなんですが、夜郎自大って思いますがねえ・・・・
まるで科挙の進士を想起させる(笑)
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