2017年1月24日火曜日

元号を廃止しましょうか!(2)





ヤフー知恵袋的に問えば・・・・答えは難解です。
ここでいう「元号」とは、和暦のことであって、君主(ミカド)の定める有限の紀年法である。
君主が時空を支配するという思想の表れであり、逆に言えば、その君主(政治体制)を否定したければ
元号を拒否し、自分で元号を制定することになる。

これが難解の最大の理由。
最大という以上、セカンドもあります(笑)

元号の始まりは、大化の改新でおなじみの「大化」ですが、この時期王権が揺らいでおり、継続的に元号が定められていない。
天智天武朝の頃は空白であり、朱鳥なる元号があったとされる一方で、白鳳、朱雀は否定される。
しかし、文化史的には白鳳時代ってちゃんと公式認知されています。
天武には偽天皇の疑いとか色々ありますから、もうこの時点で数が合わなくなってしまった。

源平動乱期では、鎌倉王権が平氏の息のかかった元号は認めないということで、安徳天皇の定めた元号は拒否しています。
これを正当と思うかどうかは、鎌倉政権のスタート年をいつとするかという歴史学上の重要な問題でもある。
今や、イイクニツクロウ・・・なんて長閑な覚え方じゃダメなんですよ。

最大の課題は南北朝時代の両統により定められた元号の取り扱い。
二つの王権が併存したと考えれば事は簡単だし、片方を偽王朝と断じてしまえばこれも簡単。
史学的には南北朝時代という以上、併存でしょうが、一方で吉野朝時代なる言い方もある。
歴史学者がどう言おうと、政治的に神武天皇即位の日が国の始まりだし、今上天皇が北朝の末裔であっても
南朝正統なのです。


で、正解ですが・・・・

大化、白雉、朱鳥は元号とはしない(王権として安定したのは大宝から)
源平動乱期の養和と治承は元号である
北朝元号は元号である

という事で・・・・二百四十くらいになるはずですので、暇な時に数えておきます







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