2018年3月12日月曜日
みたなあ...!(異類婚姻譚)
してはいけない!見てはいけない!と言われれば、
逆に誘惑にかられるのは太古の昔からのヒトザルの本性
食べるな!と言われたから林檎を
開けるな!と言われれば、箱(壺)を
見るな!と言われたもんで...これは古今東西にある説話の代表類型
多くの場合、故あってやって来た異類と結ばれて
最初は幸せにくらすのですが...
鶴の恩返しなんかが代表例。
異類は、価値観や文化を別にする異族の事である事は
明白である。
価値観の葛藤や文化摩擦が悲劇を生む。
差別と戦うモチーフもその変形かも知れません。
優劣ではなく差異にすぎないとアタマの中では理解できても
事は単純ではない。
倭人は単一民族ではないが、異類との接触が相対的に少ないせいか
文化モチーフとして近代に至るまで再生産される事は多くない。
早晩希薄になるのだろうが、まだまた時間がかかる。
神話の時代ならば、神武天皇のお祖母様はワニだったし、
箸塚に葬られた姫君の夫はヘビ
ビッグシック
異類の坩堝のような社会では当たり前の軋轢のようであり
その蓄積が多様なストーリーを生み出している。
オスカーの脚本賞にノミネートされています。
オリジナルがあれば、脚色賞ですから、まったくの新規創作。
イスラム教徒のパキスタンのオトコと、白人女性が、
シカゴのライブシアターで遭遇し....
誤解や衝突、重篤で生死の境をさまよう女性
異類婚姻譚にありげな悲劇で終わりそうな予定調和。
よく出来ています。
今日の教訓は....
漫画やコミックなんかを原作にする映画は
見ないことにしましょうね(^^)
そんなものばかりに頼っていると映画藝術がやせ細ります。
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