パリ北駅からアムステルダムへ

確か午前中の便だった。
予約の失敗だかでせっかくのコンパートメントがふいになり、
止む無く普通車。
目の前のパリジャン二人は、エリックロメール映画に登場するかのように
呆れるくらい喋り続け
知的なジャポネビジネスマンには興味を示さない(^^)

長閑な約三時間の列車の旅。
国境を越える際にパスポートチェックもないし、
況んや、テロリストなんか影も形もない。

多分ですが、帰り便がアムステルダム中央駅を１５時１７分にでるのですよ。
なんなんだろうねえ...この映画というか映画もどき

濃密な反テロリズムプロパガンダなのですが、
ロードムービー的なスタンドバイミーの彩りも豊か。
三人とも問題児だったらしく、センターのスペンサーストーンなんかは、
まかり間違えばレナードローレンスになったかも知れない。
基地内で教官を射殺する程度はまだしも、車中での乱射はお断り。

当事者が主役をはるという趣向
三人のアメリカンヒーローだけじゃなくて、その他大勢も
多くは実演らしい。
なかんずく、英雄達にレジオンドヌール勲章を授与するシーンでは、
本物のオランド大統領（当時）までもが！
まさかまさか...と思いながら、どうやら当時の実写との
合成のようです。


しかし、米寿なのに、この冒険心なり遊び心は素晴らしい。
二年に一本のペースで監督やってますから、
オリベイラ氏のように長寿を全うし、あと十本くらいは...