2018年3月31日土曜日
風さそふ....「花」の名残りに
この名場面も落花があってこそ。
もう、あちこちでは春の名残りのころ
これからがって方面の方々は羨ましい。
春は季節の始まりで年の変わり目、旅立ちに門出
それに桜をあしらう3点セット。
今や世界的な風物詩だし、いまさら損なうような制度改正なんて
亡国的所業。
会計年度は四月始まりだし、入学式も四月に如かず。
春や春
今を春べと....咲耶此の花(古歌)
かるた映画のお陰で多少は知名度が上がったが
これは梅の花が正しい。
でも気分は桜でもおかしくはない。
屈曲した精神はさておき、桜は満開に限る。
兼好法師のように、つぼみが一番、満開は下の下...お前に言われたくない。
そもそも説得力ゼロの知識人
高師直の恋文の代筆をやったが、
懸想した塩谷判官の奥方はロクに読まずに風呂の焚き付け(^-^)
その程度なんだから、徒然草なんか面白い訳がない。
満開の桜をひねもす愛でて夜は更けて...
花や今宵のあるじならまし(忠度)
呑んだくれの桜狩りは野辺の夜明かしが極地
終電車気にしての桜見物なんか外道のやること。
散るを惜しみ、反語的に言うのもあざとい
たえて桜のなかりせば(業平)
....余りにみえみえ。
意余りて力足らずとは、さすがに貫之です。
読み込めば、彼って浅いのです。
最高の花見の風景ってなんだろう。
蝸牛庵的には決まり!
山科あたりの疏水の水面いっぱいの散花
思い出そうとしていますが、古歌がない。
秋ならば...紅葉の錦中や絶えなん
なんて名句があるのだが、、、桜には相応しい所業じゃないか。
枝の桜を愛でずに散花を愛でるのはかなりな屈曲ですが、この程度ではなあ
王朝歌人の天才は、現実を飛び越え幻視の世界へ、
散りぬる果ての名残りには 水なき空に浪ぞ立ちける(貫之)
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