2018年3月27日火曜日
イミテーション プライズ
アマゾンプライムに登場したもんで、思い出深いシーンを拾い観しています。
アランチューリングほど不遇の天才はいない。
しかし、後世手のひらを返すように栄誉に浴した科学者もまたいない。
ナチスの暗号解読のような機密の仕事に従事しなければ、
チューリングマシン開発の功績で、ノーベル賞くらい軽々と...
どの分野の受賞に該当するのかよくわかりません。
学問領域の分類が複雑になりましたし、
なにもかも最高の栄誉がノーベル賞で無ければならないとは考えない。
しかし、故人に遺贈できるのであれば、平和賞です(キッパリ)
エニグマの解読により、二年早く戦争は終わり、千四百万人の命を救った。
ノーベル賞と言っても自然科学分野以外はろくでもなく...
文学賞のレベルは毎度毎度小馬鹿にしています(20世紀の偉大な文学はまず受賞していません)
ろくすっぽ恒久平和に貢献しなくとも平和賞は貰えます(例外は否定しません)
経済学賞はそもそもノーベル賞ではない(正式名称にはノーベルの冠は有りません)
チューリングは栄誉を与える方なのですよ。
チューリング賞は計算機科学分野、つまりコンピュータ分野の最高の賞
毎日凄く恩恵を被っていますが、我々の多くはそれに気がついていない。
今回、この映画では、チューリングの死のシーンが無いことに
気が付いた。
自殺だと言われています。
林檎に青酸カリを注入して齧ったとされます。
遺体の脇に一口齧った林檎が転がっていました。
優れて映画的な場面なんですが....
脚本家の心理はさまざまですが、勝手な推測をすれば
アップルコンピュータが嫌い
キリスト教あるいはユダヤ教の信者ではない。
ビートルズよりもローリングストーンズが好きだから
白雪姫チックで気恥ずかしい
林檎のエピソードは英国で一番偉大なニュートンの独占であるべきだから
林檎を齧ったら歯茎から血が出たから
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