2018年3月19日月曜日

改竄あるいは「改ざん」




忖度の次は改竄ですか・・・
しかし誰も奇妙だと言わないことが奇妙なのですがね

忖度の「忖」
改竄の「竄」

は常用漢字表にはありません(克明に調べたから間違いはないはず)
報道機関は、自主的な表記ルールを持っていますが、原則常用漢字以外は使わない
従って「改ざん」とか「そん度」と書くはずだが、なぜか後者の表記例は皆無とはいわないがまず見かけない

いずれにせよ大嫌いな「混ぜ書き」なので、忖度って表記してくれると涙が出るほどうれしい。
しかしながら「良い忖度と悪い忖度」なんて説明されるとあまりな国語力にこちらは哀し涙が出る。

出典からして忖度は「悪いこと」に決まっています。
ついでながら、某紙解説の孟子が原典じゃありません
孟子は書経(だったかな?)の孫引きです。


ところがなぜに「改ざん」なんだ。
忖度にならって「改竄」でいいじゃないですか・・・
手書きで書けと言われれば・・・同情はしますが、いまはワープロ
穴に鼠ですよ。
表意的にも、アクティビティの実態を赤裸々に表します。


改竄という言葉には本来は悪意の意味合いはなかったとされますが、いまや
悪しき意味合いでしか使われません。
そういう意図性を出したくないから・・・

書き換え
訂正
添削

いろんな表現がまかり通りますが、国会の証人喚問の内容次第ですが、そろそろ「改ざん」に統一定着されそうです。
であれば、絶対に「改竄」としてほしい。

だめならば・・・障礙→障碍→障害 のように異字当てを・・・
例えばって候補をさらりと出せるといいのですが、ちょっと思いつかない。




あんまり漢字表にないんだわあ。
常用漢字表に追加するのが一番簡単なんですが・・・
ここまで事例が横行すれば(そもそもこのようなことは過去から日常茶飯事的にあったのかも)
可能性は極めて高い。

ジョージオーウェルの「1984年」には、ニュースピークなるある種の言葉狩りが登場します。
自由、平等、平和、抵抗・・・なんて言葉が消えてゆく。
言葉が消えるとそのような想念も行動も消えるって恐ろしい話。
でも倭国では「改竄」って言葉がなくとも事実は横行するのだ・・・ってこっちは更に恐ろしい。




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