2019年3月6日水曜日

黒澤明の「予言」



本場のアカデミー賞は、色々な批判の的になりつつも
やはり「権威」
一方で倭国のアカデミー賞は、半分の歴史しかないとはいえ
あまりに話題ですらない。
方や一般紙の紙面を飾るが、
こちらは、業界紙ネタに過ぎない。


理由は様々。
選考委員が製作配給興行放映の代弁者ばかりだということ。
人数は相当数になりますが、
資本のバックを背負った委員ばかりだから、選考が偏る。


対象作品が偏りやすい。
年間数百本製作されても、東京地区で
毎日三回以上二週間連続上映の条件に叶う作品は...
一体何本あるんだ?
カメ止めのような奇跡が起きない限り、
大手作品だけが対象となる。


ややもすると、一本かぶりになる。
今回もそうだが、主要な最優秀賞の総取り

万引き家族
たそがれ清兵衛
幸せの黄色いハンカチ
おくりびと
シコふんじゃった
Shall we dance

憶測ですが、マトモに劇場で映画を見ずに
話題の少数作品だけから委員は選んでいるに違いない。


かつて、黒澤明は賞辞退のホンネとして「権威」のなさと
言い放った。
出来て間なしですから、評価が厳しすぎるとの非難も
ありましたが、半世紀近くなっても成長が見えない。

映画界あげてのイベントなんだから、
もう少し発信力のあるものにしないとアカデミーの名が泣く。
日本アカデミー賞最優秀作品だから、
我が国でも上映しようってバイヤーさんを聞いたことがない。

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