2019年3月23日土曜日

メアリーとメアリーとエリザベス





英国は、王制でなく女王制の国家だと改めて思うほど
今年は王室映画の目白押し
ビクトリア女王の生誕二百年イベントなんだろう。
しかし、女帝の数だけ言えば、皇室も負けてはいない。
単にお飾りでなく歴史を騒がせた方も御坐す。


二人の女王・メアリーとエリザベス

オリジナルタイトルは... メアリースコットランド女王(直訳)
なる映画。
主役はメアリーの方です。
だから、気品ある美貌、芸歴においても、格上の
シアーシャがメアリー役です。


しかし、紛らわしいねえ。
この時代には、メアリー一世が二人いる。

メアリー・ステュアート( 1542年12月8日 - 1587年2月8日)は、
スコットランド女王(メアリー1世、在位:1542年12月14日 - 1567年7月24日)。
スコットランド王ジェームズ5世とフランス貴族ギーズ公家出身の王妃メアリー・オブ・ギーズの長女。

メアリー1世(1516年2月18日 - 1558年11月17日)は、
イングランドとアイルランドの女王(在位:1553年7月19日 - 1558年11月17日)。
ヘンリー8世と最初の王妃キャサリン・オブ・アラゴンとの娘
イングランド国教会に連なるプロテスタントに対する過酷な迫害から、
ブラッディ・メアリー(血まみれのメアリー)と呼ばれた


ちなみにエリザベスは、1533年のお生まれ。
イングランドのメアリーの妹で、母親はあのアンブーリン
死の床についたメアリーは嫌々王位をエリザベスに譲る。
スコットランドのメアリーとは従姉妹の関係らしいが、
系図を詳らかにしない。
血統の上では、スコットランドのメアリーが格上
しかし、政治的に失脚、
エリザベスの庇護下(幽閉)にあったが、謀叛の疑いで断頭台へ
以降の十六世紀後半こそが英国のゴールデンエイジ


予告編を観ながら、どっちのメアリーだか混乱し...
いっそ三人揃い踏みにすれば良かったのよ。
しかし、宮中陰謀劇のおぞましさ或いは凄まじさ
この下地があって複雑怪奇な国家外交、教会との暗闘
英国外交のしたたかさは...こんなところで鍛えられたのだ。

残念ながら英国史には浅学非才なもので、
細かな人物相関図が解らない。
分かればもっと面白いのだろう。

今時風の女性映画ですが、単に女性二人がセンターというだけの
ある意味でシニカル。
女性らしく生きようとしたメアリーは斬首
オンナである事を諦めたエリザベスが生き残った。

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