2019年6月18日火曜日

Todos lo saben .... Everybody knows



オリジナルタイトルは...スペイン語です。
英語ではこの通り
邦題は「誰もがそれを知っている」

重量級の俳優夫婦の初共演作品...だとおもいますが、
イラン人監督がスペインを舞台の社会派ドラマ..かなあ?
まあ、イスラムとイスパニアは歴史的に親和性がたかいが、
そういうお話ではない。
なんせ監督さんの予備知識が皆目なくて、前作の「セールスマン」を見ただけ。
社会派風なんですが、サスペンスともスリラーともミステリーかも


気の利いた定義が見つからないので、乱暴な寓話だと...

目覚ましを3つもつけて朝起きたところがお寝坊さん
駅まで走る間にイヌの尻尾を踏み吠えられ
逃げようとして車にひかれそうになるのが「サスペンス」
やっとの事で電車に飛び乗ったら違う電車だったのが「スリラー」
思い返しすに何故寝坊したのか考えるのが「ミステリー」


誰かさんの駄弁だとこうなるのですが、
座布団一枚❣️
ってレベルでもない。


しかし、謎の解明やらそのプロセスの検証に
焦点をあてれば、それはミステリー
多少知的であったりロジカルだったりします。

一方でサスペンスはアクショナル。
手に汗握る緊張感
身の危険に由来する緊張がモチーフ

サスペンスとスリラーは似ているが、
緊張感よりも不安感
恐怖感に重きがおかれると、それはホラー


まあアタシ的な勝手解釈だから、
何が正解だと決めつけられる事でもない。
大衆娯楽を多少気取って講釈できる程度に構造化体系化
あれば良い。


さてこの映画ですが、重奏低音は前作に似ています。
一族が集まっての結婚式の夜、ペネロペの娘が誘拐される。
緻密な計画的な営利誘拐事件
通常は、

身代金の受け渡し
人質の安否とか救出
犯人の特定と確保

なんかがストーリーの山場なんですが、今回はかなり違う

身代金をどう調達するか.....

黒澤の「天国と地獄」もそのあたりの葛藤が多少描かれますが、
ストーリーの本質ではない。
かつての恋人のハビエルが身代金を調達するって展開が謎を呼ぶ。


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