2020年1月3日金曜日

佐竹のヒト飾り






なくてはならないが、元来は箱根の向こうの風習だと思っている。
だからどうだということではないが、朱庵的知見からすると
飾り方を間違えている。
何度も何度も言っているが、真理が必ずしも世間に受け入れられるわけでもなく...
しかし遥か夷の地の正月飾りは....これはなんとも凄い!
まずは、自作俳句の披露(今回は三が日全て自作!まあなんでもやれるって才能の一端を)


打ち枯らし 空櫃佐竹の 人飾り


秋田の佐竹右京太夫家の江戸屋敷は台東区の佐竹商店街あたりの広大な土地にあった。
面倒な故事来歴は省きますが、佐竹では、松飾りの代わりに
家中の武士が正門から玄関まで菊人形だか蝋人形よろしく
正装で立ち居並ぶ様を正月飾りとした。
実に素晴らしい!

お江戸のチョットした話題だったらしいが、
なんといっても内実厳しそうな貧乏藩。
最後は門松もだせねえのか!と揶揄嘲笑のマトだったようだ。


幕末から維新にかけては老獪に立ち回れる筈が、
なにかと失態があり、勤皇組なのに明治政府に睨まれ...
虎の子の秋田杉の山林を天皇に献上させられたのも
この辺りに理由がありそうだ。
龍角散の製法特許を出入り商人に譲渡したのも、
手元不如意からか
挙げ句の果て、家財の大ガレージセール
この時、国宝クラスの三十六歌仙絵巻物を切り刻んで売りに出すという
あってはならない暴挙まで。
かの三井の大番頭が元凶だが、道筋を辿れば、悪いのは佐竹家


松飾りを生身のヒトザルがやるって面白いと思うが、
秋田県庁で初出の日にやれば話題。
確か今の知事は佐竹の末裔ですよ。
かまくらもナマハゲも先細りみたいだから新たな観光資源に
裃袴姿で公務員が率先して(^^)

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