2020年1月9日木曜日

狂四郎役者


おおかたの意見としては、市川雷蔵にとどめを指す。
しかし、ムービースター版としては、
鶴田浩二版がまず最初に製作され、
雷蔵の次には松方弘樹版。
前者は聞いたことはないし、後者は名前だけ。

テレビ版はあれやこれやと...

江見俊太郎
平幹二朗
田村正和
片岡孝夫(当代仁左衛門)


この柴田錬三郎描くところの人物造形

虚無感
ダンディズム
剣をとっては無双の腕前
オンナに対しては冷酷
実は、無垢の子供や達観した老人にはシンパシー
母は幕府大目付職にあった旗本大身の息女だし
父は遥々渡来した宣教師ですから、DNAも相当なもの

斯様な複雑な存在ゆえに...
歌舞伎役者系御用達で、江見や平はミスキャスト
虚無感や冷酷さばかりが強調されていた。
田村は、阪妻の三男ですから歌舞伎役者の血を引くし
雷蔵は元々は売れない歌舞伎役者。
孝夫は言うに及ばず。


上方歌舞伎の大名跡
荘重な役柄が一番のお似合いだとおもうのですが、
軽みたっぷりに勘当され失落した大家の若旦那もやれるのです。
難役だと思いますが、さすが人間国宝


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