2020年3月20日金曜日

般若心経の「解剖学」






昨年の秋頃に、極私的な解説版をアップロードしています。
書肆にヤマと並ぶ解説書なるものは、人生論、処世訓であり、
しちめんどくさくて、アタシとしては面白くもなんともない。
般若心経の真髄はわずか十八文字の呪文にある!!
しかし、呪文さえ唱えれば誰でも願いが叶うわけでは無い。
やはりそれに至る道程がある...とかなんとか

この著書がまともな宗教者であり、異端的な教説ながら真理を
述べているかどうかは判らない。
しかし、今まで読んだ中で一番刺激的であるし、
寝っ転がって読むに丁度いい厚さ。
般若心経は漢文ですから、毎度の書き下し文として読んでみよう。

観自在菩薩(観音菩薩)
深く「般若波羅蜜多」を行う時
五蘊は皆「空」なりと照見し
一切の苦厄を度せり

観音さま...地蔵さんと並ぶ大人気な仏様がシテです。
ワキは、一番優秀と言われる舎利子
先生と弟子の対話編
深く行うとは「修行」を行なっていると言うこと
それは、般若波羅蜜多行
どんな修行かと言えば、十八文字の呪文を唱える事。
結果全ての苦厄を超越しました。
曰く..五蘊はすべて空であると見極めたからです。

芝居のストーリーとしてはこれだけ。
あとは「空」の解説が細々と有難い呪文の披露だけ。
細々した解説なんか読み飛ばせば、実にわかりやすい。
人気経典たる所以は、人気の菩薩さまをシテにした事と
門外不出の呪文のご開帳による。
訳知り顔の色が空とか空が色とは..暇な時に考えれば良い。



0 件のコメント:

コメントを投稿