昨年の秋頃に、極私的な解説版をアップロードしています。
書肆にヤマと並ぶ解説書なるものは、人生論、処世訓であり、
しちめんどくさくて、アタシとしては面白くもなんともない。
般若心経の真髄はわずか十八文字の呪文にある!!
しかし、呪文さえ唱えれば誰でも願いが叶うわけでは無い。
やはりそれに至る道程がある...とかなんとか
この著書がまともな宗教者であり、異端的な教説ながら真理を
述べているかどうかは判らない。
しかし、今まで読んだ中で一番刺激的であるし、
寝っ転がって読むに丁度いい厚さ。
般若心経は漢文ですから、毎度の書き下し文として読んでみよう。
観自在菩薩(観音菩薩)
深く「般若波羅蜜多」を行う時
五蘊は皆「空」なりと照見し
一切の苦厄を度せり
観音さま...地蔵さんと並ぶ大人気な仏様がシテです。
ワキは、一番優秀と言われる舎利子
先生と弟子の対話編
深く行うとは「修行」を行なっていると言うこと
それは、般若波羅蜜多行
どんな修行かと言えば、十八文字の呪文を唱える事。
結果全ての苦厄を超越しました。
曰く..五蘊はすべて空であると見極めたからです。
芝居のストーリーとしてはこれだけ。
あとは「空」の解説が細々と有難い呪文の披露だけ。
細々した解説なんか読み飛ばせば、実にわかりやすい。
人気経典たる所以は、人気の菩薩さまをシテにした事と
門外不出の呪文のご開帳による。
訳知り顔の色が空とか空が色とは..暇な時に考えれば良い。
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