2020年3月3日火曜日

赤の女王仮説...感染の世界史遺聞



It takes all the running you can do,
to keep in the same place.

あの「アリス」に登場する赤の女王のセリフ
中学で登場する単語ばかりだから、和訳の必要もない
しかし、極私的衒学の徒であるアタシは、あえて超意訳を紹介する

変わらずに生き残るためには、
自ら変わらなければならない

落日の中誇り高く滅びの美に殉じようとする公爵に
若い甥が諫め語りかけるのです。
映画マニアには有名な「山猫」のワンシーン
小沢一郎が好きな台詞とされますが、彼は誤解している(^.^)
若者が年寄にもの申しているのであり逆じゃない。

ヒトザルとウィルスとの最終戦争の行方はさまざま
テロとの戦いに比定されます。
つまり、手を替え品を替えあれやこれやと策謀をめぐらし
装備を変化させます。

ケース1
宿主の敗北(絶滅)
ウィルスにとって好ましい勝利かどうかは判らない。
宿主が絶滅すれば共倒れになりかねない。
ある意味で局地的な災厄で終わりますから、ことは簡単。
エボラ出血熱は、あっという間に集団が死に絶えて終息

ケース2
ウィルスの敗北(死滅)
あまり事例はないとされますが、死滅してしまったから
痕跡が確認されないのかも
天然痘ウィルスは絶滅しました!
しかし、ラボの中では研究素材として生きているそうです。
研究素材とは便利な言葉
B兵器研究の可能性があります。
不測の事態で流出...なんてパンデミック映画によくあります。

ケース3
冷戦的平和共存
そもそもヒトザルの胎内には膨大な数のウィルスが寄生している。
善玉も悪玉もいます。
悪玉は日和見ですから、絶えず機会を伺っており、
チャンスともなれば、襲いかかる...実にわかりやすい
大流行がないなあって平和ボケも危険なの
災いは忘れた頃にやってくるのです。

ケース4
果てしない死闘
毒性に応じてワクチンを開発し、
ワクチンに応じて耐性保有に変異し、
また新ワクチンを開発投与し...Never Ending Battle
単純なエスカレートだけならば、
戦術的に簡単なのですが、敵もさるもの老獪巧妙に変異します。

弱毒化あるいは潜伏期間長期化

大航海時代は良かった!
大洋横断中に罹患者が発生してくれた。
このスピード感満載のグローバル時代はそうはいかない。
加えて無症状保菌者が世界中を闊歩する...
そしてある日突然多発的に牙をむく!



李文亮肺炎との戦いがどのパターンかはまだ解らない。
なんだか、ケース4に見えるのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿