2020年3月5日木曜日

語感力な「感染と伝染」


全く得心していませんが、国語辞典的にはこうなるらしい。
アカデミックな厳密な定義も使われ方に於いて混乱があるらしい。
某医師は、感染症と感染病の差異なんかトクトクと語ります。
英語だと

Infection and transmission

つまり、病原微生物に罹患する事と他者を罹患させる事の
違いとなる。
その点法律用語としては厳格に使い分けられます。

ヒトザルならば感染
ヒトザル以外は伝染

使い分けに有意差があるかどうかは知らない
しかし「募ると募集」の差異よりはまともだ


しかし人文科学的(文学的語感)な差異は
遥かに大きいものを感じます。

労咳と結核

医学的診断に差異があるわけではないが、
前者には滅びに至る甘美な死の香りがするが、
後者は無機的
感染と伝染にも同じような語感の差を感じるのは
アタシのような極私的人文科学愛好家だけかしら。
なんとなく正しく恐れる意識が希薄になったように思える。
伝染病...黒死病、天然痘なんかのおぞましさを感じませんか?


国際的防疫網の穴が倭国だと思われているとまで
言い切る先生もおられるようでして...
アタシには分からないが、雄弁に反論する自信もないが、
言葉の害禍ならは、充分にあり得る話。

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