2020年4月25日土曜日

木の文化、森の文明



外出自粛を促す...大雨。
予報に従い前日に今日の分までウォーキング済み(^.^)
ゆっくり「花鳥風月の日本史」を拾い読む。


あたりの桜の季節もおわり、山笑う頃
一斉に若葉吹くさまは、秋の紅葉ることと双璧。
照葉樹の照り輝くのが好きだが、季節毎に様変わる落葉樹も味わいがある。


考古学では...

石器時代
青銅器時代
鉄器時代      と分類するが、

倭国は「木器文化」だと信じて疑わない。
たおやかだし殺伐としない。
色々便利で経済的な素材が数多あろうが、最後に帰る場は木材
素材としての木材は、実は生きている。
寒暖乾湿により微妙に凝伸や撓みを生じる。


かつての勤め先では、生産材の販路拡大のため、
スチールハウスなんかをぶち上げたが、アタシは冷ややかだった。
一家の大事な大黒柱は、木材...それも檜木を最上と決まっている。
高級材だと思われているが、価格低下でさほどの事はない。
木材の寿命は樹齢に従う。
従い奈良の薬師寺の東塔はあと千年は持つ
だから西塔建立の際、宮大工は基壇を一尺高くした。
二つの並び立つ塔の微妙な高さの差を咎められた大工に曰く


千年たてば基壇がほどよく沈みますがな
そんなら、高さのバランスがようなりますさかいに
楽しみにしてまちなはれ


はし...なる言葉の意義
確信はないが、あちらとこちらを「つなぐこと・もの」

橋は、彼岸と此岸
箸は、ヒトザルと食べ物
柱は....この世と天上

ゴシック建築の高い塔は、天国に近づきたい願望と言われるが、
神と人を結びつけることと考えてはどうなんだろう....

0 件のコメント:

コメントを投稿