歌集は、切り刻んで個々の歌を鑑賞するものでなく、
配列通りに動画的に味わうように出来ている。
桜の歌ならば、蕾から満開へ
そして散り果てまで
和歌集の定番素材は「花鳥風月、あるいは雪月花」
それはその通りなんだが、そうあれもこれもと百花が登場するわけでない。
新古今和歌集...
春の巻上下合わせて174首ですが、登場する装花は
梅
桜(この時代はまだ染井吉野はありません)
山吹
だけで、牡丹、桃華、蓮華はかすりもしない。
夏巻となれば...
卯の花、葵、橘、菖、常夏、、、
百花繚乱と大上段に振りかぶったものの、
花の諸相をアレコレ詠うものの、種類は多くない。
なもんですから、花鳥風月を全て詠み込んだ和歌を探しました。
しかし、記憶の大伽藍の引き出しには無さそうです。
雪月花ならば...
春の花
秋の月にも残りける
こころの果ては 雪のゆふぐれ(良経)
王朝和歌の絶頂峰のひとつ
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