2020年4月16日木曜日
記録の「半減期」
煉瓦板 4000年
竹簡 2000年
和紙 1000年
電子記憶媒体 500年(?)
面白半分に物理学の半減期を当て嵌めれば、
昨今のUSBやFDなんかはこれくらいは使用可能となる筈だが、
かなり疑わしい...どころか過信すれば大被害を被る。
紙は千年もつが、和紙のはなし
洋紙ならば、長くて百年くらいなもの。
劣化して用紙がボロボロになるか褐色化して読めなくなる。
メーカーのセールストークだと、
M-DISKならば千年!をうたい文句にしていますが、
実際にそんな保証書は見たことがないし、意味もない。
利便性の高い媒体ならば、最大数年程度だと覚悟して
小まめに別の媒体に書き換えをするしかない。
歴史の教えるところだが、ある時期に爆発的な転写(翻訳)運動が起きる。
ある種の「知の爆発」
これは形而上学的なものですが、記録媒体とは切り離せない。
その意味で「紙」の発明(加えて印刷機の発明)には
栄誉をいくら与えても与えすぎることはない。
歴史上の大翻訳運動は....
サンスクリット語仏教典の漢訳
古代ギリシア哲学書のイスラム語化
またそのラテン語化(十二世紀ルネッサンス)
世界史的規模ではないが、明治の洋書翻訳も
我々にとっては、知の爆発でした。
デジタル革命はヒトザルに如何なるものをもたらしたのか?
記録という観点に限れば...
実は大局的にはまだ変革の半ば...はっきリ言えば麓
判子文化議連のボスがIT推進担当大臣を担うブラックユーモアの国だし、
テレワークと言いながら押印のためだけに物理的な出社するのも
また然り。
電子データが正本で紙データは従...だと単純に意識を変えるだけの事だが、
単純な事ほど難しい。
人気の海外ドラマ「クリミナル・マインド」
最初のころはメンバーは紙ファイルで捜査会議をしてましたが、
最近はタブレット。
事件の資料は全て電子化されています。
しかし...博士号を三つもつ若い天才捜査官(映像の左端)
彼は、紙資料でないと思考が働かず、例外的に紙ファイルを
使っています。
馴染みなのか思考回路の違いは判然としないが、
分からなくはない
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