2020年4月9日木曜日

采女伝説



采女はウネメと読みます。
特段難しくはないが、その存在意義には諸説ある。
つまりは、容姿端麗なミカドの小間使い。
元来身分のあるものではないから、
愛されても高い地位につく事はない...
だから、なにかと悲劇が起きる。

寵愛を失い、嘆き悲しみ猿沢池に身投げとか
謡曲「采女」のモチーフはこれ

しかし、磐城山井伝説の方が遥かにドラマティック
相思相愛の若い男女
オンナを見染めた高貴な身分の君は、生木を裂くように
オンナを連れ去る。
どうやら、神はこのオンナに二物を与えたらしい。

巧みに偽装入水自殺を演出し、オトコの元に逃げ帰るが、
ウワサは千里を走り...
オンナより先にオトコはそれを耳にし、
はかなみ、入水。
それを聞いたオンナも後追い自殺。

まるでロミジュリの磐城版
ストーリーにも諸説あり、年貢が払えないムラの身代わりの
人身御供とか..


どちらかと言えば後者の方が素材として面白い..と思うのは
近代的なドラマ感に浸りすぎたからかしら?

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