あれから二週間....

対象が全国に拡大されたんだって...狭い倭国でいまごろ
一割の不心得者とは言わないが、勘違い組が事態を混乱させているし、
その懸念がある以上、一定の合理性はあるものの...
何事もそうだが、振り上げた拳はおろし方が実に難しい。
自粛要請開け...が一番怖い。

合成の誤謬と言うべきかどうかは判らないが、
外出自粛要請により従前の繁華街が一番安全に見えて来る。
デイリーニーズの商店街やＧＭＳなんか恐怖の雑踏でしかない。

人影まばらな都心のデパ地下は欠品の山
客の数と商品の山は比例するとは露知らず...

非常事態宣言出令から二週間。
アタシの徘徊先は殆ど封じられたものの
相変わらずな慣習的「徘徊」を繰り返していますか、
合目的的なアクティビティだし、自粛ガイドラインには抵触しない。
外出が悪ではなく、外出で三密が生じることが悪である。
自粛外の外出であっても、
被害者にも加害者にもならないように細心の注意を払うことが肝要
かなりの負担を強いられるから...引き篭りのほうが
遥かに楽なんだが...

危険な列車に乗って寒村陋屋に帰るのはすでに諦めている。
冒頭のように内心は「危険」とは思っていないが...
まだ開けやらぬ誰もいない小径や路地のウォーキングは辞めない。
時間があるから夜も...
二度も歩くならば、歩行距離が倍に...これがならないんだなあ
だらだらと長時間トレーニングしても無駄だと思い知る
短時間の緊張した運動の方が効果ありと言うこと。

こんな時だからと、ケメ子様と防疫グッズ片手に食べ歩きの企画
人気店だってガラガラだし、事前に予約状況を確認し、
貸し切り状態だったら...
このままだと、倭の食文化は土崩しかねないと危惧していますから
多少なりとも「支え」になればとは思っている。

小屋が休館だから、やむなくアマゾンプライムで我慢
しかし、本当に観たいのはプライムのラインナップにはない。
やっと見つけた「三つ数えろ」
プロットが複雑難解で知られるハードボイルドの傑作
何度も何度も巻き直ししながら...でも判らない。
頭が悪くなったことを感じいる。

かなりタフな過去本を読み返す。
二年程度前なのにかなり忘れている..というか
新しい「発見」がある。
一度読めば忘れない...博覧強記なアタシって看板は
もとよりメッキで、剥げ落ちたのだ。


知の大伽藍の劣化を確認した二週間
これ以上見たくない現実を見せられるのは嫌だねえ。
唯一スキルが上がったのが「数独」
上級問題の要回答時間が半分くらいになった。
だからといって...嬉しいわけじゃない。
解法のテクニックが身についただけで、それ以外は
なんの役にもたたない..と思う。