2020年4月21日火曜日

会計検査院長は偉い....筈!



公正取引委員長
検事総長
会計検査院長

同じ認証官ですし、宮中席次も同格。
検事ドラマはあっても、会計士映画は皆無に近い。
大衆向きの活劇にはならないのが「監査」であり、
なるのが「捜査」だからしょうがない。
知的格闘技を映像化するのは、実に難しいのよ

しかし、三人の検査官(院長は三人の互選との建前)は、
その気になれば結構腕力をふるえます。
国会の同意人事で内閣が任命。
任命さえして貰えれば、定年はありますが任期は七年
独立組織ですから、日本国憲法にのみ忠誠を誓う
1200人の検査人に君臨できます。

不届きな予算執行には、是正措置を要求できますし、
不正の事実があれば、検察に通報出来ます。
公取と違って直接の訴追はできませんが、
無視はできにくいし、無視しようものならば...
まあ、検査官の度胸なり喧嘩の腕次第。

検査人のレベル(就職難易度)は、霞ヶ関の役人の中でも上位だと
いわれます。
頭良くてやる気もあるならば、ビシバシ
不適切な予算執行を口舌を荒らげて罵倒するように鼓舞するのが
三人の検査官の使命ですよ。


法務と監査の強い会社には不正は少ない...
というと美しいが、過去に白蟻に喰われた苦い経験を
今に生かしているのです。
多くは喰われても反省しないのですから、立派!!
あの「帳簿の世界史」を読んだ雑感の余録



検査報告書を目にする機会は少ないが、
森友学園への国有地払い下げ事案の報告書要旨は
ネットでも閲覧できます(要旨なんだが、30ページ強)
検査官の結論は、

公文書管理に遺漏があり事実究明が困難であるが、
本行政処分は合規性と経済性の観点より不適切

とされています。
斜め読みしただけだが、why の記述がなく
面白くもなんともない。
つい「うっかり廃棄された」公文書にはその辺りの記述が
あったらしい

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