2020年7月8日水曜日

ストーカーと呼ばないで




かような唄が流行ったこと自体が病理的だとも思うのですが、
どうも、流行る背景には、怖いことを可笑しく表現するからということもあるのかも
オオタスセリさんが次のように歌ってます。

ストーカーと呼ばないでってタイトルです


ストーカーは犯罪です。
ちゃんと規制法令もできてます。
単なる軽犯罪や迷惑行為ではない・・重大犯罪につながりやすいからでしょう。
統計的には、年齢的な偏差のない男性の犯罪とされ、
被害者は若い女性と相場が決まっている。
つまり、好意の感情があまりに高揚し、
その感情を「素直に受け止めない」その感情が...
相手方の姿勢に対して怨恨の情を持つというのが一般的だとことである。

一方的な恋情をもち、相手側につきまとう・・・というのは今に始まったことではなく、
アデル・ユーゴーはイケメンの軍人を熱帯地方まで追い求めました。
柏木は、女三宮に対する代償愛として彼女の愛猫を掠め取り、愛玩しました。


識者が、様々に分類していますが、


自分が好意を持てば相手も持つはずだ(自信過剰)
今でも好きなんだ(未練執着)
相手をとりこみたい(支配欲求)

要するに、ストーカー犯は、自己中心的で自己規制の歯止めが掛からない
人格未熟なタイプだということになります。
そんなこんなな性格は、性区別に起因するものなのかは、よくわかりませんが、
満たされない思いを攻撃欲求に転換させうる点が男性型犯罪なのかもしれません。


でも、映画「危険な情事」でのグレン・クローズさんは、本当に攻撃的でした。
また、言い寄る深草の少将に百夜通いを強いた小野小町は、
ストーカー的傾向のオトコを手玉にとり、ある意味こっちのほうが上手かもしれません。



今昔物語に登場するイケメンの平定文のエピソードでは・・・(巻三十)

言い寄っても埒のあかない侍従の君に「愛想をつかさん」がため

人も見えぬ所に走りより筥(要は使用済みのオマルです)を奪い・・・恐る恐る
筥の蓋を開けたれば・・・
(汚きものでも見れば、愛想がつきる・・と思ったのですが、侍従の君が上手)

尿とて入れたる物は丁子を煮て、その汁を入れたるなり。
今ひとつののものは、野老・合わせ薫物(練香)をあまずらひちくりて、
大きなる筆柄にいれて、それよりいださせたるなりけり
定文は、あまりのことに病つきて、悩みける程に死にけり・・・とあります。




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