起源は知らないが、宴会の座興みたいなものだろう
そして、、、時は960年
天徳内裏歌合、、、主催は村上天皇
お題は「忍ぶ恋」
万葉の時代はさておき王朝世界の恋は哀しく切なく涙川に溺れると相場が決まっていますから難易度は高くない、、、がかかるが故に月並にながれないだけの格が求められる.....
つがいとなった秀作二首ですが、判者(審判員)泣かせな歌がならんだ。
この時代は「持つまり引き分け」がなかった模様
そしてどっちが勝ちになったかは、、あまりに有名な逸話だから略(^^)
定性的な判定競技ですから、疑惑の判定は数多だが、固い事は言わない(^^)
VIPならば先ず負けなしで大抵は引き分け。
源頼政の子女である二条院讃岐
寄石恋なんて珍奇なお題。
相方の和歌は伝わらないところを見れば才能ナシ!の完勝だし「沖の石の讃岐」の雅称までゲットし、歌名は今に残る。
また、撰者が似たテーマを二首につがいにして批評するって趣味の極地のような遊びがある。
今時は流行らないが、試しにやってみようか
テーマは「寄雨恋」.....雨は涙の縁語だし涙は恋に欠かせない、つまり初心者向け。
アタシだって初体験なんだよ
雲閉づる 宿の軒端の 夕ながめ 恋より余る雨の音かな(慈圓 六百番歌合)
常よりも 涙かきくらす おりしもあれ 草木も見るも 雨の夕暮(永福門院 玉葉集)
作年はかなり隔たりますが、歌合にはお似合いの好敵手です。
時刻も眺める風景もよく似ています。
いつもよりも雨模様で夕くれ闇であたりは暮色
秘めたる恋よ、雨音で隠してくれ、、聴覚で雨の雰囲気を醸しだす慈圓と永福門院は涙なみだなんだから同調して雨くらい降ってよって、、実際は雨なんか降ってないかも(^^)
判者たるアタシは.....良き持としましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿