2022年5月10日火曜日

直木賞

 芥川賞と並んで数多ある文学賞の中でも双璧とされる権威ある文学賞。

芥川賞は新人の登龍門と言われるが、直木賞たるや、、、、一定の評価がある中堅作家に贈られるような。
当初はどっちも新人を対象に純文学と大衆文学に分けて受賞作品を選ぶ事にしていたらしいが、芥川賞はその路線を墨守しているものの、直木賞は路線が定まらない。




芥川賞の悪口はあちこちで書き散らかしたからさておき、直木賞についての印象めいた事柄


数名の有名作家により選考されるのだが、それぞれに文学観があるからむしろ一致する方が珍しい。

だからといって選考する人数が増えれば当たり障りのない平均的な作品しか選ばれない。

そもそも「直木賞的な小説像」って分かったようでよく分からない。かつては推理小説は小説にあらず!みたいな雰囲気だったが、いまはミステリーなくして出版事業は成り立たないし、選考委員もミステリー系が増えてきた。未だに小説のヒエラルヒーの一番下はSF。これだけはまだまだ続きそう。


文学賞はなんのためにあるんだ?


新人の発掘と奨励

大家の顕彰


直木賞はなんとも言い難い。


小説は「売れてナンボ」な資本主義的な商品なんだから、書店が売りたい・売れて欲しい小説に賞を与える(本屋大賞)が一番正直なのかも知れない。


文芸の宮中席次の頂点にいた小説も凋落しました。

書店営業はコミックでもっているし、映像化のネタもいまや小説よりもコミック(そんだけコミックの質が上がったのです)

版元からは公立図書館は新刊後一定期間は貸出をしてくれるな!との声もあるらしい。

読みたい人々が解禁が待てずに書店に買いに走る、、かどうかは判らない。



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