爺さんが仕入れて孫が売る、、、、骨董屋の「良きビジネスセオリー」らしい。
しかし、いまどきそんな悠長な商売はないし、半可知コンサルタントは「資金の回転率を上げろ!」って。
時代の経過が価値を作る部分もあり、なもなき芸術的な素養に乏しい縄文人の作でも、無紋のまま今に残れば国の指定を受けたり、相当な金銭価値もつく(国宝指定品でも個人財産ですから売買が出来ますが、国家に優先買取権があります)
寒村陋屋にある多くの書画骨董なる「蔵の肥やし」だが、、大したものがあるかどうかは皆目分からない。
仮にも相続が発生したら、、、相続財産一覧の最後にに「塁代書画骨董品一式 金十万円」で申告してやろうかなあ。
前回は「その他継承資産」と書いたが、、、
申告が通れば、とりあえず「お墨付き」
美術品の申告価額については徴税権力は申告額を鵜呑みにせず鑑定をやるはず(費用を国は持たないだろうが)。多少費用がかかっても美術品目録製作代とおもえば、、、
最近半世紀に買い求めたものは、だいたいの想像はつくから、これらは除外。
まあ、茶器なんてまず劣化しない。使用後のお手入れをええ加減にやればくすみ(カビ)がつくが、逆に「景色」として珍重することもある。
書画は空気に触れるだけで劣化するのよ。だから触らない、床の間に掛けないのが一番。
それじゃ何のために保有してる?
しかしなあ、、、国産の陶器なんて国際的な市場価値は皆無に近い。中国の金持ちは歯牙にもかけないから、オークションに出しようがない。
国宝の茶碗はたった八碗。唐物の窯変天目が四つ、朝鮮茶碗(元は生活雑器?)が二つだから、国物は二つしかない。以上のうちで作者が判明しているのは一碗。
まあ、我が家のはたいしたものじゃないし、あと百年待っても、バブル化してくれそうもない。
売れば二束三文だし、持っていても邪魔になるだけ。
憂鬱だ。
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