2023年11月19日日曜日

失われた明治の学校教師を求めて

 




紅露逍鷗とはまるで三角大福か麻垣康三(^^)
明治の文学界を牽引した大作家四人組を斯様にいうそうです。そして彼らと入れ違いに漱石と藤村.....

今や愛読者がいるのは漱石くらい
アタシが読むのは、一葉と鷗外の史伝ものだけ
明治文学は自然主義が王道でいまの純文学の私小説の系譜となるって事なら教科書的だが、そんな話ならば名題に相応しくない。

けふは「明治の学校教師」小説をピクチャービューしてみよう。

我が輩は猫である(珍野苦沙味)
坊ちゃん(姓名不詳)
田舎教師(林清三)
破戒(瀬川丑松)

いずれも近代的な教育を受けたとは言え、帝大教授には至らず(その気がないのか挫折したのかは人さまざま)今風に言えばFランとまでは言わないが難関名門校に非ざる中学(いわゆる一中や県一ではない)やらでくすぶっている、、、と言っても「旧制中学」ですから、それはそれでそれなり

坊ちゃんは物理学校(いまは人気の東京理科大学)を卒業していますから理系の先生ですがあとはみなさん文系のようです
共通して言えば生徒はもとより周囲の尊敬を集めている様子はみえない
末は博士かウンチャラと言われた時代。学位をとってナンボですから世間の冷たい評価は当たり前

苦沙味先生以外は地方の教師。

前近代的な風土の中での近代的な装いは空気を読めないとか何かと葛藤を生む。
坊ちゃんは田舎を馬鹿にする江戸っ子ですから同僚たちとの諍いから東京に出奔
田舎教師は労咳で夭折
丑松は、、、辞職し上京、最後は渡米したんだろうなあ。でも差別はいつも何処にもありますよ。
苦沙味先生だけは能天気に気のおけない仲間たちとの戯言にふけるがその内面風景はかなり物哀しい。
珍野家の居候名無しネコは付け焼き刃な近代人たちの寂漠感なんかをとことん見据えたもんで、、もうこの世に「見るべき程のことは見つ」とて、、、まるで知盛だなあ(^^).........幸せな泥酔溺死で一巻のおしまい!

2023年11月18日土曜日

いのちの電話

 大事な公共事業だとは思いますが、、、



別に他意はありません。

どこの都府県も似たり寄ったり。

アタシが見かけるのは唯一早朝のお散歩時にお借りする公園のトイレの張り紙


公園のトイレの「アサガオ」に向かいながら、自裁がアタマに浮かび、、、バカバカしい。

それにアタシが見たのはフリーダイヤルじゃなかったし、自裁をしようとする傾向的な日時が統計的にあるらしいが、その辺りは門を閉ざしていたと思う。


だから、実際に電話をすればどんなやりとりか知らないが、、、死にたい奴は死にたいのだから(まずはとことん諫めるのだが)無駄な説得よりも、、、、

イジメやハラスメントならば、経緯をしっかりと自筆で書き残すように徹底指導しましょうよ。

書いているうちに、恨みが「死ぬよりも報復に向かう」効果もあるって研究報告もあるらしい。


ウラミハラサデオクモノカ


アイツら(具体的な氏名)に虐められた

いついつどこでこんなことをされた

虐められる理由はあんなこんならしいがあの程度で


ハイ!5W1Hの公式に準拠しましょう。


歌劇団のあの娘も具体的に記録を残してくれれば、

新理事長が薄ら笑いをしながら「だったら具体的な証拠を出して欲しい」なんて、、、言うのはいいが、記録を暴露されれば、つぎにマンションから飛ぶのはおまえだ!!


誤解されると困るが、最後は実際にありえない仮想の話ですよ(^^)

2023年11月17日金曜日

記者会見あれこれ

 



あれこれと注目を浴びる、、、、そして炎上する無様な事例が頻発しました。

まるで、物の怪にでも取り憑かれたか?
ある方の言だと「食傷気味な日替わりメニュー」

でもそれなりにバラエティにとんだ品々(^^)



BMは、会社側が最初からカンオチですから、さほどおもしろくはなかった。無駄な抵抗を諦めていたのか、申し開きの余地がなかったのだろう。

オーナー一族は役職から総退陣するが株式は抱え込んだまま嵐の過ぎ去るのを、、、

甘いなあ(^^)

時とともに企業価値は毀損するばかり。早晩紙屑になるかも?


安く買い叩き高く売りつける悪行はバレたし

保険代理店のライセンスは剥奪されるし

自動車修理もええ加減

銀行も新規融資や借り換えにすら応じない。



Jは、屈辱の記者会見のやり直し。

料理人が客に怒鳴られて、料理の作り直しをさせられたようなもの。

性犯罪を認めたのは当然として「これからどうする」の期待値の中身があまりに非常識過ぎて、、、あそこまで空気が読めないのかなあ?

そもそも興味のない存在だからもうどうでもいい



日大の行く末はわかりませんが、今の執行部ではもうもたない。

そもそも理事長の人選が、、、彼女って「なにが改革の本丸」か理解していなかったみたいだ。曲がりなりにも「あの時代」を微かに知っている世代だろう?

古田会頭時代の乱脈私物化運営に学生さんが立ち上がり、日大闘争の時代へ

鎮圧と秩序回復に駆り出された機動隊員ですら同情したと言われる、、、、大学当局の獰猛な番犬が体育会組織の蛮行。

会頭一派は退陣したのですが、以降の学内権力闘争に勝ち残ったのは、相撲部やアメフト部。

この、巨悪のアタマを潰さないと、、、

彼女の「運動部のことはよくわからないし遠慮もあり、、、」

この発言で、、、オマエハスデニシンデイル



歌劇団のはなしは、また別に^_^





2023年11月16日木曜日

どっちを支持しようかなあ?

 




旧約聖書の時代まで遡らなくても、、、だってまだイスラム教はなかった。

英国の三枚舌外交程度まで歴史を振り返ってもいいが、この歴史的な批判の多い矛盾だらけの八方美人言辞も、内容を精読すればそうおかしいものでもない、、、とかなんとか言われるとアタシには分からない。

その後の分割統治合意を破棄したのはイスラエルだし、パレスチナ人を天井のない牢獄に幽閉し、長年の圧政を続けてきたイスラエルに歯向かうのは理解できない事ではない。
しかし、あの大規模な奇襲攻撃はテロルとしかいいようがなく、イスラエルに対する911そのもの

逆上したアメリカンみたいになるのも、まあ分からんでもない。
理屈はどうあれ非戦闘員に多大な被害を出ている事だけは食い止めたい、、、麗しいヒューマニズムだが、そして停戦したとして、そのあとをどうする?


世界中に「テロリスト」に共鳴し、支持する声があがるとは、、、ベトナム戦争時の反米デモに似ている。

後から知って皆さん唖然としたじゃないか!

南ベトナム民族解放戦線とは有り体に言えばベトナム共産党の鉄砲玉だったんだよ。



狂信的なイスラム原理主義国家が支援している事は確かだし(今回のテロルについての関与のほどはわからないが)まだしも寛容なイスラム世俗国家の振る舞いを苦々しく思っている事は言うまでもない。


イスラムとの国交回復がUEAに続いてサウジアラビアも時間の問題となれば、事態は苦々しい程度では済まない。

今回のテロルで「国交回復」は中断どころかスプリングバックしてしまった。

腹を抱えて高笑いしている悪垂れのツラが目に浮かぶ。

その悪垂れが使嗾したかどうかはわからないが、これ以上ない成果物を手に入れたし、911ではイスラム国家以外が全地球的に批難したが、今回は、、、



さあ、どっちを非難するのが正しくて良い事なのかなあ?

2023年11月15日水曜日

渋柿

 



渋柿にはタンニンが含まれており、渋柿を知らずにかぶれば、口の中は火の海(^^)


先人の知恵かなあ、、、

干し柿という、、、いわばドライフルーツだが、砂糖の甘さに味覚が汚される前の甘味

アタシはあまり口にしなかったが、、、昨今は多少後悔している。

吊るし柿の作り方にはお作法があり、長めの串に十個の渋柿を刺し、中に六個外側に二個ずつ、、、を吊るすのが作法。

仲睦まじじく外ニコニコ(^^)


しかし、最高の甘い渋柿はこれ



製法はいささか面倒くさい

昨今の最先端は樹上脱渋柿法



まだ、あまり出回ってはいませんが、別に我が寒村陋屋界隈特産って事でもなく、全国あちこちの篤農家が挑戦しています。

見た目は柿色でなく黒ずむのですが、見てくれよりも味わい


2023年11月14日火曜日

こがらしの季節

 



そろそろ木枯らしの吹くころ。
北寄りのやや強い風、、、冬到来を告げる風
英語ならば何という?


Winter Wind 

Drying outTrees

Cold wintry wind


和英辞典的にはそうなんだが、ネイティブはホンマに二番目みたいないい方をするのかなあ?

多分常識に欠ける英語偏差値だけが高い御仁の訳だ(^^)



木枯らしでも構わないが「凩」という国字の方がなにやらゆかしいものの、

和歌の表記としては、、、
だいたいにおいて掛け言葉らしく仮名で書くものであり、こがらし(木枯らし・焦がらし)が月並み技巧ながら.....
恋情なりと冬景色の二重構造が文字数以上の広辺な世界を作り上げる。
しかし、手垢の付いたテクニックですから観衆を唸らせるには、、、、かなりな技量が必要です。



消え侘びぬ
うつろふひとのあき(秋・飽き)の色に
身をこがらしの森の下草(新古今 定家)

言の葉も
我が身しぐれの袖の上に
誰をしのぶの杜のこがらし(續拾遺 順徳院)


前者は千五百番歌合屈指の恋歌
後者の續拾遺和歌集は後醍醐帝の祖父である亀山院の命による勅撰集。

どちらも恋部の和歌ですが、冬部に収録しても苦しゅうない。晩秋から初冬の景色。
恋の風景としては御約束とおりの哀しい結末
この手の和歌での定番の字句をおりこんだつづれ織技巧の極地


楽曲としてももう少しイメージ素材になるとおもうのですが、有名どころは、、、ほかには?



彼の主題歌ですが「木枯らし」なる字句は登場しません。


2023年11月13日月曜日

女帝?

 石井妙子氏は、女性ばかりの評伝書きを生業とするが、内容はそれなりのレベルです




刊行されたのは2020年

特段読む気もなかったが、、、、学歴詐称を告発したご友人とやらがとうとう実名を開示したらしいし、

およそ無関係な連想なんだが、菅谷政夫(往年のY組大幹部)のノンフィクションには、俊籐浩滋が幼い頃からのポン友でありその縁で東映任侠映画路線が成功して、、、俊籐の長年の愛人が伝説の銀座マダム「おそめ」で、石井妙子氏はかのマダムの評伝で名を成した云々。

だったら斜め読みでもしてみるか(^^)



何処まで「真実」だかわからないが、小池の疑惑なり虚像をあれこれ。

芦屋在住の社長のお嬢さまって、正しいような間違いのような。

住んでいる場所や親の職業でクラス判定するのは多少乱暴。また少女期途中で一家は没落逼塞したというのが妥当な線。

少なくても高校までの小池の在学校は、アッパーミドルです。小学校は公立ですがその通学区域は芦屋市内でも高級クラスのエリア

職業に貴賤はないが、家業はかなり危なくいかがわしい。


カイロ大学首席卒業は、かなり胡散臭い。

知らなかったが、アラビア語には「文語と口語」があるそうな。庶民の日常会話では口語が使われるが、公式の場では文語が使われる。倭國の「真名と仮名」の違いと思えばいい。文語はかなりタフであり留学生が四年くらいでハンモックNo.のトップ(クラス)に位置するのは不可能とは言わないまでも至難の業というのが大方の見方。あんな国ですから、経済大国のそれなりの立場の方の経歴詐称に「公式に加担」するのはままあり、優秀な成績で卒業したと大学が太鼓判を押そうと信用は出来ない。

学歴よりも学力ですから、ちゃんとしたアラビア語を喋ってくれれば咎め立てはしないが、、、この辺りも怪しいらしい。


性格的に過度な上昇志向であり、機をみるに敏で才気煥発、人たらし営業も辞さずという性格はその通りだろう。

売れっ子の赤門大学の助教授との結婚願望(一年くらいで破綻したが、)

この話はまるで知らなかったしお相手は「事実無根」というてます)

キャスターの旬も期限がありますから、ステップアップで政界に飛び込む。55年体制が揺らぎ始めた時期だから、下剋上めいた所業が巧くいき、、、とうとう都知事まで。

しかし女帝の称号はいい過ぎですよ。

その称号が相応しいのは、武則天や持統帝。

小池は乱世の梟雄ならぬ「梟女」くらいじゃないかなあ(^^)


国益や国民の命と暮らしの為にどんだけ汗を流したかは知らない。

記憶を探るに、、、クールビズとか三密とはさほどの事のないキャッチコピーしか思い浮かばない。あとはあちこちで「お騒がせ」だけ。



次の都知事選挙は2024年7月

小池も70を過ぎたが、、、国会議員の5%はその年齢層だから、まだ隠居しないんだろうなあ





2023年11月12日日曜日

犯罪小説家

 



リアル書店でも公設貸本屋でもいいが、開架式の書棚を眺めながら思う事



パトリシアハイスミス。

テキサス出身でハーバード卒の才媛(若い頃は美形だった)

職業は小説家。彼女は犯罪小説家と言われる事を凄く嫌ったらしい、、、実によくわかります。



公設貸本屋はかような区分をしないが、大手のリアル書店の書棚は「文学とミステリー」とかの区分

その分類基準ってなによ?


探偵小説と称した時代は単純だった。単純に、謎解きや犯人探しとかトリックの解明。

その犯罪の背景や犯人の心の闇や葛藤には無関心。

関心を持ったのは普通の文学者。

真っ当な文学には道徳や法律を犯す人間に肉薄する事で作品で思想性を高めてきた。

むしろその事を回避なり無関心な「純文学なるもの」、、、、その最たるものは倭國固有の私小説は疲弊脆弱したように思えます。

だから、文学の棚にもサスペンスやミステリーテイストの作品が並びます



見知らぬ乗客

太陽がいっぱい

パリのアメリカ人

キャロル、、、、、、、とかは、全てパトリシアの作品が原作の映画

映画の評価は高いが、オリジナルに目が向かないって作家からしてかなりな不幸です。


彼女はいいます。


小説を書くのは生きられない人生の代わり

許されない人生の代わり


実に、、、とまでは言わないが、少しわかるようは気がしました。


2023年11月11日土曜日

あきは、、、夕暮れ 承前

 




百人一首の和歌の中に「秋の夕暮れ」は二首。

部立からすれば、恋歌が半分くらいで、秋部はたった16首(だそうな)

その中の二首ですからなかなかに異様というか、選者のかぶいた好みかは知らないが、、、



さびしさに宿を立ちいでて ながむれば

いずこも同じ 秋の夕暮れ(良暹法師)


村雨の露もまだひぬ 槙の葉に

霧たちのぼる 秋の夕暮れ(寂蓮法師)



前者は後拾遺和歌集収録で、勅撰集に始めて「秋の夕暮れ」が登場した記念碑的な和歌。

作者はまったくの伝不詳。

秋の孤独と寂寥感満載の秀歌、、、と百人一首信者はいいますが、四句目がことわりめいておもしろくもなんともない。

そんな気分ならば、、、


秋深し となりは何をする人ぞ


この俳句の方がまだマシ。


新古今和歌集秋下部収録の後者は言うまでもなく、四句目が絶品の秀句表現。後に禁句扱いとなることからしてもプロをも唸らせ、、、況んや素人鑑賞家は言うに及ばす。



で、冒頭の「三夕和歌」のこと

秋夕暮和歌の最高峰、、、だとはアタシは必ずしも思わない。

新古今和歌集には、秋夕暮和歌が八代集の半分を締めます。

つまり王朝美學というよりも新古今美學だということですが、この十数首は適宜秋部のあちこちにばら撒かれており、たまたまこの三首だけが連続している(実は、四首連続で、正しくは、寂蓮西行定家雅経とならびますが、凡庸な雅経の和歌は蹴落とされた)


しかし、この三首が新古今の秋夕暮和歌の最高峰かなあ?

四句目コアコンピタンス説にたつならば、定家はつまらない(この和歌自体はそのシュールさに於いては詩歌史に残る名歌)


寂蓮の「霧たちのぼる」はいうに及ばず、良経の


おしなべて おもいしことの数々に

なお色まさる 秋の夕暮れ


のほうをアタシはかう。

つまり、抒情と叙景が融合した四句目の風景が秋夕暮れに佇む様こそが最高峰!