税制の基本は・・・
公平
中立
簡素
消費税は「資産の譲渡・貸付、役務の提供」を事業として対価を得て行う場合に
負担させるものである。
そうでないものは「不課税取引」とされるが、結構「非課税取引」もあるのです。
社会政策上の配慮という表現でくくられますが、
当時の経緯からすれば、結構「腕力」の世界であったようです。
・出産費用及び埋葬費用
・保険医療
・授業料とか教科書代 ・・・なんとなく想像がつきます。
子供を産むのに税金を払うのですか?!ってヒステリックに騒いだ女性議員の剣幕は
まだ覚えています。
非課税取引の存在も「税率」が高くなるとなにかと矛盾点が炙りだされる。
例えば・・・
町医者の収入の多くは保健医療。
仮受消費税は前述のとおり発生しないが、原価を構成する様々な要素費目には
仮払消費税が発生し・・・言ってみれば借受と仮払の相殺ができずに払うだけ。
そもそも、消費税の最終負担者は消費者のはずだが・・・
その分は診療報酬の水準是正で補填されていることになっています(?)
制度を複雑にするとろくなことがない。
軽減税率の対象範囲で侃々諤々の議論が起きそうです。
本命は「食料品」
しかし、食料品の定義って何でしたっけ?
琵琶湖のもろこ
四万十の落鮎
下関のトラフグ ・・・なんかの税金が安くなると嬉しいですねえ(笑)
高級食材を使った美酒乱の懐石料理がお安くなるはずです。
でも、趣旨的になんか可笑しいですねえ。
知に税金をかけるな!(本音は新聞代金の軽減税率適用だと言われています)
なんか、もっともらしい。
しかし、知に価値を認めて対価を支払おうとする者は、あまり値段を気にしない(・・はず)
知の価値を金銭換算するのは非常に難しい。
超ざっくり言えば・・・書籍の原価構成比(%)は
印税(実質の知の価値):10
書店取り分 :20
取次ぎ取り分 :10
歩留まりロス :20(あるいは10)
直接製造(製本)原価 :40(50)
大型書店をうめつくす大量の書籍の中で、本当に「知の価値」を認めうるものが
どれだけあるのでしょうか?
一時の慰安や享楽の道具にしかすぎないものに「知の価値」は認めがたい。
今日刊行された書籍の中で、古典として後世に伝えられるものがどれだけあるのでしょうか
新聞だって「社会の木鐸」なんて上から目線でのたまうことに疑問を抱かなかった世代は
遠い昔。
そもそも的にいまや「シルバー産業」
若者は(・・・でなくともIT社長さんですら)紙新聞は読みません(笑)
あんまり、政治的な妥協で事を運ぶと経済活動に歪みを生じ・・・
詰まることろ「税の三原則」を土崩瓦解させてしまう。
大げさに言えば、完備された徴税システムこそが近代国家の背骨なのです。
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