2015年2月9日月曜日

何事にも節度が必要です。

上映禁止国があるらしい。宗教的理由に加えて、史実に反するのが理由とされる。
出エジプト譚が、映画化されるのは4回目。二回目のチャールトンヘストンとユルブリンナー版が一番有名。
今見ても特撮技術には眼を見張る。
しかし、いまどき、モーゼかねえ?
思惑はよくわかりませんが、作家主義で創れるシロモノではない。
なんか意図が有るのです。
今の時期、中近東ものってリスクです。

壮大なスペクタクルの合間のちょっとした部分が垣間見せるシオニスト的な匂い。

そんなことよりも、絶対にやってはいけない「預言者の偶像崇拝化」
つまり、モーゼもイスラム教の重要な預言者とされますので、
風刺画は言うに及ばず、映画にも登場してはならない。
英雄的に描かれていますから、テロルの心配は少なかろうが、戒律に違背する。


勝手知ったるスペクタクルなので、興味は本編よりも別のところに
飛んでしまう(笑)
マホメッドを主人公とする「唯一正統派」の映画を思い出そうとしています。
76年のアメリカ映画
実のところは、オイルマネーで出来た映画らしい。
アンソニークィン、イレーネパパスとか国際級の名優が出演。
当時は、アメリカとイスラムの緊張も少なかったのか、節度ある作り方。
主人公のマホメッド(ムハンムド)を誰が演じたか・・・?
これが世紀の謎(笑)


画面上、主人公の顔形姿は一切登場しない。


タイトルロールの主人公が登場しない演目って・・・珍しくはない。

レベッカ(ヒッチコック映画)
ジュリアスシーザー(シェイクスピア)
定家(謡曲)

もっとも、この映画のタイトルは「ザ・メッセージ」
まさしく、姿形は必要がないってメッセージです。






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